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世界の礎
第一話その十

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「これからも治めていくぞ」
「それでは」
 カニも応えた、そうしてだった。
 義青は法治も徹底させていった、その下に自分も置き貴族や神官も置いて悪事を許さなかった。そのうえで。
 ウルの周辺の小さな街や村の周りを軍に周回させてそこにいる賊やモンスターを討伐した、そして言うのだった。
「彼等に安全を保障するからだ」
「入れと言うのですね」
「そうだ、そうしてだ」
「勢力を拡大しますか」
「今はな、少しずつだ」
「勢力を拡大するのですね」
「そうする」
 今もカニに話した。
「また私も戦ったな」
「先日魔物の一群も」
「国を治める私自身の力もだ」
「見せることですね」
「戦っても勝てずな」
 義青自身にそこまでの力がありというのだ。
「そしてだ」
「守ってくれる」
「そのことを見せることもだ」
「必要ですね」
「やはり治める者に力があれば」
 それを見せればというのだ。
「それでだ」
「従いますね」
「それを見せる」
「軍を動かすだけでなく」
「賊やモンスターを倒してその力を見せてな」
 そうしてというのだ。
「使者を送りな」
「勢力に入れますか」
「そうする、そしてそうした街や村にもだ」
 勢力圏に入ったというのだ。
「米やジャガイモを植えさせてだ」
「豊かにしますか」
「そして法治も推し進め」
 そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「治めますね」
「ウルと同じだ、ある程度の自治権もだ」
 これもというのだ。
「認めそれぞれの街や村への道もだ」
「道ですか」
「それも敷いていく」
「道もなのですね」
「道は欠かせない」
 絶対にというのだ。
「国の中だけでなくだ」
「それぞれをつなぐ道もですか」
「敷いて整えてだ」
 その様にしてというのだ。
「行き来しやすくする、川も狭いなら橋をかける」
「そして行き来をしやすくしますか」
「広いなら船と船頭をもうけてな」
 そうもしてというのだ。
「そうしていく」
「そうされますか」
「何かあった時に行き来しやすいならな」
「軍も移動しやすく」
「商人や旅人もだ」
「だからですね」
「そうしたものも整える、また荷物を運ぶ為に」
 こちらのことも話すのだった。
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