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世界の礎
第一話その九

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「法は国家においては絶対でありだ」
「義青様もまた」
「同じだ」
 まさにというのだ。
「法の下にある」
「そうなのですね」
「法治は徹底させる」
 絶対にというのだ。
「誰であろうともだ」
「法の下にあり」
「それから出ることはだ」
「ならないですね」
「そうする、だから裁判もな」
 これもというのだ。
「確かにだ」
「定めますか」
「そうする。信仰も大事でだ」
「それは保証しますね」
「それと共にだ」
「法も定め」
「国を治める、そして信仰はどんな神霊でもだ」
 どういった宗教でもというのだ。
「認める、もうこの世界にはこの地域にイスラム教があるが」
「あの唯一神を信じる宗教ですね」
「幸いあの宗教は他宗教を認めている」
 これがイスラムの本質である、他宗教の者は全て地獄に落ちると教えていても認めることは認めているのだ。
「ならばよしだ」
「そうなのですね」
「あらゆる宗教を認める、だが」
「だがといいますと」
「若しだ」
 カニに強い声で話した。
「他宗教を攻撃するならな」
「法において裁く」
「そうする、あらゆる宗教を同じくしてだ」
「認めても」
「それでもだ」
「認めないならですね」
「そのことを認めない」
 他宗教を認めない考えをというのだ。
「決してな、イスラムも認めてだ」
「あの教えも」
「キリスト教もユダヤ教も認めているな」
「そうですが」
「この世界はそのことはいいことだ」
 義青は心から言った。
「既にあらゆる神界があり」
「ユダヤ教の神界があれば」
「キリスト教もイスラム教もだ」
「それがわかっています」
「だから認めるな、存在しているとわかれば」
 そうであればというのだ。
「認めるものだ」
「人はそうですね」
「だからだ」
 その為にというのだ。
「そうはいないが」
「他宗教を認めない者は」
「いて他宗教を攻撃するならな」
「罰するのですね」
「そうする」
 まさにというのだ。
「必ずな、兎角法治をだ」
「徹底させるのですね」
「私はな、いいな」
「それでは」
「そのうえで国を治め」
「拡大していきますか」
「そうする、ではいいな」
 カニにあらためて言った。
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