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世界の礎
第一話その七

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「奴隷はだ」
「なくしていきますか」
「そうする」
 こう言うのだった。
「私はな」
「そうなのですね」
「そしてだ」
 さらに言った。
「奴隷制廃止もだ」
「政としてですね」
「進めていく、では今はな」
「農作物をですね」
「米やジャガイモをさらに増やしだ」
「人も迎え入れ」
「そして軍も大きくしてだ」
 そうもしてというのだ。
「他の国にだ」
「その軍を見せますか」
「そうする、そしてだ」
 義青はさらに話した。
「治水だが」
「国の傍の」
「チグリス=ユーフラテス川のな」
 この川のというのだ。
「治水、堤防を築く」
「そうされますか」
「そして川から水を引く」
「ウルの中に」
「そうしてだ」
 そのうえでというのだ。
「運河や水路も築く」
「そうして国の中にですか」
「水がふんだんにある様にしてな」
 そうしてというのだ。
「水に困らない様にする」
「そうされますか」
「まず食べることとだ」
 これにというのだ。
「水だ」
「その二つですね」
「それを確保することだ」
「左様ですか」
「それとだ」
 義青はさらに言った。
「法もだ」
「整えますか」
「今は簡単な法しかないが」
 それでもというのだ。
「それを今以上にだ」
「整えますか」
「法なくして秩序はない」
 義青は言い切った。
「そして国家もだ」
「ありませんか」
「そうだ、信仰とだ」
 神霊達へのそれと、というのだ。
「法がだ」
「必要ですか」
「その法も整える」
「これからは」
「殺人や窃盗、詐欺や恐喝を禁じ」
 そうしてというのだ。
「刑罰も定め裁判もな」
「行いますか」
「その為裁判官ももうけ」
 そしてというのだ。
「取り調べも行う、尚その際拷問はだ」
「ウルでも行われていましたが」
「私がすぐに禁止させたな」
「そうでしたね」
「拷問は痛みや恐怖から自白させるものだが」
 それを目的として行われている、それは義青が起きた世界でも世界の多くの国で今も行われていることだ。
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