暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第236話:内外の戦い
[3/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
の様な繭を包む蔦の様な部分は今の颯人の一撃でバッサリ切り裂かれた。
しかしそれが逆に顕現したシェム・ハの力を逆に叩き起こしてしまったらしい。シェム・ハの力を包んでいた蔦が開かれると、無数の触手となった蔦が一斉に颯人達に襲い掛かった。全部で6本ある触手は颯人だけでなくその背後に降り立った装者達にも向かっていく。本来であればそれらを全て颯人が相手をしてやる必要はない。装者達だって自力で対応する事は出来る。
ただ今回ばかりは話が違った。今回の戦いで、装者達はシェム・ハの力と直接戦う訳にはいかなかった。
シェム・ハの力は言うまでもなく神の力の顕現。生半可な攻撃では一瞬ダメージを与えられても神の力特有のダメージの無効化により攻撃を受けた事実そのものが無かった事にされてしまう。実際先程颯人が切り裂いた場所もとっくの昔に元に戻っていた。
この反則的な能力を相手にどう対処するか? その答えはチフォージュ・シャトーにあった。
響の神殺しの力に頼ってもいいが、それだと全ての負担が響1人に集中してしまう。以前に比べれば適合係数も上がり、安定した能力が発揮できるようになったとは言え不確定要素はついて回る。しかし、チフォージュ・シャトーであれば? チフォージュ・シャトーは世界全てを解剖・分解する事を目的に様々な聖遺物を複合させて作り出したメガストラクチャー。その気になれば神の力を打ち破る事も可能であると言うのはキャロルの言である。
ただこのままでは勿論シャトーも全力を発揮する事は出来ない。シャトーは再起動したばかりだし、何よりシャトーは大きく破損している。この状態ではシャトーは全ての性能を発揮する事は出来ない。
そこでキャロルが目を付けたのが装者達のフォニックゲインである。前述した通りチフォージュ・シャトーは様々な聖遺物を組み合わせて作られた。その性質上、シャトーはフォニックゲインを動力源に力を発揮する事が出来る。
今回、装者達に求められるのは彼女達自身による直接戦闘ではなく、歌う事で発揮されるフォニックゲインであった。セレナを含む装者7人の歌で生み出すフォニックゲイン、それも絶唱によるフォニックゲインであればシャトーに本来の性能を発揮させる事も可能だろう。
この作戦を実行するに当たり、セレナにも絶唱を歌わせる事に対してガルドとマリアが渋った。しかしセレナ本人のたっての希望と、響がS2CAを用いる事等もあり最終的に2人も首を縦に振った。
そんな訳で今回準備が整うまで、シェム・ハとの戦いは颯人達3人の魔法使いしか出来ない。そして彼らは、シェム・ハの攻撃が装者達に及ぶ事が無いようにしなければならなかった。
得体の知れないシェム・ハの力を前に、制限を課された戦いを強いられる。この状況に颯人だけでなくガルドと透もケイオス
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ