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夢幻水滸伝
第三百七十五話 マチュピチュ会談その十四

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「起きた世界では都市伝説としてありますが」
「地球空洞説のね」
「それは発見していません」
「あるかも知れへんのね」
「その可能性は否定出来ません」
 そうだというのだ。
「北極点に存在していることは明らかで」
「ネパールやプータンにもね」
「そうですさかい」
「南極にもね」
「地下世界と行き来する穴があろうとも」
 それでもというのだ。
「不思議ではないかと」
「この世界ではね」
「そやから余裕があえばです」
「南極に探検隊を送って」
「調べるべきです」
「そうね、しかしこっちの世界でも南極の環境は過酷ね」
 このことをだ、アレンカールははっきりと認識していた。
「そうね」
「間違いなく」
「それやとね」
 さらに言うのだった。
「念入りに準備をして」
「あらためてですね」
「送りましょう」
 探検隊をというのだ。
「今回だけやなくてね」
「あらためてですね」
「送ってね」 
 そうしてというのだ。
「何度もね」
「探検をして」
「調査をしていきましょう」
「そうしますね」
「人がおらへんでも」
 そうした地域であってもというのだ、この世界の南極もそうであることがその探検で明らかになっているのだ。
「そやけどね」
「それでもですね」
「あの大陸はね」
「何度も調べて」
「そしてこの世界では中立やないから」
 そう定められていないからだというのだ。
「領土にもね」
「していくことですね」
「例え人は住めへんでも」
「はい、それは無理です」
 すぐにだ、エチェニケは答えた。
「あまりにも過酷で」
「やっぱりそうよね」
「寒冷で氷と海ばかりで」
 ピエトリも言ってきた。
「人が暮らすにはです」
「無理があり過ぎるわね」
「ほんまにペンギンでもないと」
「この世界にペンギンいるけれどね」
「北大西洋にはオオウミガラスもいますね」
「ああ、本来あっちがペンギンだったのよね」
 アレンカールはオオウミガラスと聞いてこう言った、起きた世界では絶滅したこの生きものが本来はそう呼ばれていたのだ。
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