プロローグ
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的に感じる感情なのかもしれない、後で恐らく後悔する、でも、だけど、ほっとけないっておもっちまったんだから仕方ないだろ!」
俺は思ったことを感情のまま叫ぶ。女神様は静かに口を開く。
「先ほども言いましたが、彼女は草薙信也さんの未来を……人生を奪いました。それに対する罰は必要です」
「確かに俺を死なせた女神様が過ちを犯しました。だから罰を与えるというのは仕方ないと思います。でも、だからといって俺なんか死なせた位で暗黒空間で数万年も幽閉は重すぎるって言ってるんです!」
「本当にそう思いますか?あそこで貴方が死ななければ草薙信也さん、貴方は幼馴染の雪城美鈴さんと恋仲になって様々な研究をした結果、人類の科学レベルを数段引き上げた上に地球のエネルギー問題を解決した立役者になったことを皮切りに幸福が舞い込み、幼馴染こと本妻の雪城美鈴さんを含めた美女を侍らせ、最後には世界屈指の大富豪になるはずだったとしてもですか?」
女神から語られた内容は本当かどうかなど関係ない。確かに惜しいし、俺を死なせた女神様にマイナスの感情が一切ないか?と問われれば完全にゼロではない。俺を死なせたことは恨んでない、だが、美鈴の目の前で死んでしまったことが心残りだからだ。だけど……
「確かに惜しいと思います…………」
「そうですよね?そんな貴方を死なせてしまったのが彼女の責なのです。故にこの処罰は妥当だと思いませんか?」
「だけど、俺はその女神様が次はミスしないことに賭けたい。だから彼女の罰の減刑を再度お願いします」
俺は地面に膝を付いて頭を下げる。
「………まったく…………頭を上げてください。貴方のそのまっすぐな意思に免じて彼女の罰に対する処罰をできる限り減刑することをお約束します」
「女神様……ありがとうございます!」
「それから、貴方が最初に頼んだ要望も叶えましょう」
「え、良いんですか?」
「はい。貴方に伝えた未来のお話しは私がでっち上げた嘘なので。貴方の本気度を確かめさせて頂きました」
「でしょうね。ま、仮に生きていてもそんな豪運なら既に恋人を作れてるはずですからね」
俺は苦笑いを浮かべる。
「今回のことに対するお詫びとして最初の要望の他に幾つか追加で加護を送りますので」
「そんなことをして大丈夫なんですか?」
「はい。問題ありませんよ、では、来世は幸多からんことを」
女神様がそう呟くと視界が暗転していく。これが転生するということなのだろう。
「女神様……感謝します」
俺はなんとか意識を繋ぎ止めて女神様に感謝を述べて意識を手放す。
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