プロローグ
[2/4]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たのですけどね」
「はい?どういうことですか?」
「あなたのあの死はこちら側で起きた問題によって引き起こされてしまった事件なのです」
どうやら神様側で起きた問題とやらのせいで俺は死んでしまったようだ。まあ、前世では漫画を読んでるか、美鈴と雑談を話ってるしかやることが無かったからな。
「ちなみに俺が死んだ原因って聞いても良いんですか?」
「はい。貴方の死は私の部下である下級神の過失によって起きてしまった事態なのです。誠に申し訳ありません」
女神様に謝れても別に幼馴染の美鈴も俺の死に巻き込まれて死んでしまったというのなら、文句の1つくらい言ってたかも知れないが……犠牲者は俺1人だけだ。なら特に文句はない。
「それでその神様の過失で死んでしまった俺はどうすれば良いんですか?」
「怒らないのですか?」
「文句言っても生き返るわけじゃないし。あの行動によって死んだことに後悔とか特に無いので。こんな俺と一緒に居てくれた幼馴染や俺をここまで育ててくれた両親には悪いとは思います。だけど未来になりたいビジョンとかも無かったので、死んだって聞かされても『あ、そうなんだ』という感想しか抱いて無かったので」
俺の発言を聞いた女神様は悲しそうな表情を浮かべる。
「そのような悲しいことを言ってはいけません。どのような生にも必ずしも価値あるものなのです。そもそも本来の貴方の定められた未来ならばーーー」
「神様待って貰えますか。そこから先はif、つまりは訪れたかも知れないけど、今の俺からすれば関係の無くなった話しです。それよりも俺はこれからどうなるのかを聞きたいです」
俺の静止の言葉を聞いて女神様はなにやら言いたそうにしていたが、言葉を呑み込んで改めて口を開く。
「草薙信也さんがそう仰るのなら……では、草薙信也さんには並行世界。つまり、貴方の感覚的に異世界に分類される世界に転生していただきます」
「転生とはまたテンプレみたいなお話しですね」
「そして転生する際に、お詫びとして少しだけなら草薙信也さんの要望を聞き入れましょう」
「つまり、神様転生の作品ジャンルでよくあるチート能力を貰えるってことで、問題ありますか?」
「そうですか……それなら……」
俺の頭の中に2つの作品を思い浮かべるが、その中でもお気に入りの作品を口にする。
「Infinite Dendrogramに登場するプレイヤーのみ所持するエンブリオのマスターになりたいです」
「エンブリオの……マスターですか?」
「はい。ゲーム世界のシステムじゃない、デジモンみたいに現実世界で共に言葉と心を通わせられるマスターになりたい」
この場に誰かが居たら大爆笑される願望だろうということは分かっている。それでも、
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ