第百五十三話 スカートの丈その七
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「ある程度のものが必要なのよ」
「頭がよくなるだけの」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「それだけのものがないと」
「馬鹿のままね」
「どうしようもないまでの」
「それで兎についてそう位なら」
「もう誰が何してもね」
「どうにもならないわね」
「出来損ないのままよ」
人としてのというのだ。
「本当にね」
「出来損ないね」
「ええ、私はもうそんな馬鹿見捨てるわ」
「私がそう言っても?」
「いや、普通は言わないから」
一華が若し自分がと言ったがすぐにこう返した。
「そんなことはね」
「私は言わないって言うの」
「ここにいる五人全員ね」
それこそというのだ。
「言わないから」
「いいのね」
「そうよ、誰が言うのよ」
それこそというのだ。
「普通ね」
「日本人が兎食べるの知らなくて」
「それでどの国でも食べてね」
「食文化なのに」
「そこから他の国の人攻撃して」
富美子は軽蔑しきった目で話した。
「その国の人達が違法に取って食べるとか言って日本に来るなって煽るんでしょ」
「そうよ」
「もうそこまで馬鹿で屑だと」
もう一つの要素も言い加えた。
「それこそね」
「救い様がないわね」
「頭も性根もね」
「どっちも駄目過ぎて」
「最低過ぎるから」
だからだというのだ。
「本当にね」
「滅多にいない」
「そう」
そこまでのというのだ。
「馬鹿でここにはね」
「いないから」
「だからね」
「言えるのね」
「そう、幾ら何でも馬鹿過ぎるでしょ」
「日本でも兎食べられるの知らないで」
「昔も今もね」
そうであってというのだ。
「世界的に普通でしかも他の国の食文化も否定する」
「頭悪くて性格も悪い」
「どうにもならない位ね」
「そう言われたらね」
一華も確かにと頷いた。
「私達皆ね」
「そこまで馬鹿じゃないでしょ」
「頭いいとは思わないけれど」
それでもというのだ。
「そこまでね」
「馬鹿とも思わないわね」
「ええ」
富美子にそうだと答えた。
「流石にね」
「そういうことよ、幾ら何でもね」
「馬鹿過ぎるわね、そうした奴」
「多分詐欺師に見付かったら」
そうなればというと。
「すぐにその詐欺師が来てね」
「騙されて」
「お金巻き上げられるわ」
「そうなるのね、けれどね」
一華は腕を組んで冷たい目になって述べた、その冷たくなった目にそうした輩に対する感情が出ていた。
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