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八条学園騒動記
第七百八十一話 もてるからこそその十二
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「あと十年ってね」
「言ってたんだな」
「そうした人もいるんだ」
「そうなんだな」
「九十歳まで描き続けてね」
 当時からすると相当な長寿でありそこまで現役だったがだ。
「そう言った人もいたけれど」
「普通はな」
「浮世ノ介さんみたいにやれたら」
「満足だな」
「満足どころか」 
 それで済まずにというのだ。
「本当に我が生涯にね」
「悔いはなしって言えるな」
「宝かにね」
「拳王さんみたいにだな」
「ある意味浮世ノ介さんも」
 その彼もというのだ。
「拳王さんと同じだったね」
「我が道を往ってだな」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「もうね」
「悔いはないな」
「そこまで至ってるから」
「同じだな」
「うん、凄い人ではあるね」
「軽蔑は出来ないな」
「例え遊び人でもね」
 それでもというのだ。
「そこまで究めるとね」
「ある意味神だな」
「実際に神格化されていて」
 この時代の日本ではだ。
「色ごとの神様にもね」
「なっているんだな」
「神社があって」
 神道のそれにだ。
「祀られているよ」
「そこは日本だな」
「日本はね」 
 今自分達がいる国はというのだ。
「八百万の神様っていうからね」
「神様が滅茶苦茶多いな」
「もう次から次にね」 
 この時代でもというのだ。
「普通にね」
「神様が出て来るか」
「そんな宗教だからね」
 神道はというのだ。
「浮世ノ介さんも」
「神様になってるんだな」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「祀られているんだ」
「色ごとの神様か」
「そうだよ」
「やっぱりそうなるな」
「それでね」 
「崇められてるんだな」
「西鶴さんもね」
 作者もというのだ。
「神様になっているよ」
「つくづく誰でも神様になるんだな」
「日本ではね」
 神道ではというのだ。
「まあ連合全体でね」
「凄い人はそうなるな」
「亡くなったらね」
「タイでもそうだけれどな」
 フックの祖国でもというのだ。
「こっちは仏教だけれどな」
「仏様になるね」
「ああ、解脱しているかどうかわからないけれどな」
 それでもというのだ。
「凄いことをやった人はな」
「実在でなくてもね」
「仏さんになる」
「そうだね」
「他の宗教もあるけれどな」
「タイはやっぱり仏教だね」
「王室の方々もな」
 タイの王族もというのだ、尚この時代でもタイ王室は日本の皇室とは極めて親密な交流を行っている。
「そうだ」
「そうだよね」
「それでだ」
「色々な人が仏様になるね」
「そうなっている」
「日本は特にそうでね」
 神道ではというのだ。
「本当にね」
「浮世ノ介さんは神様になってか」
「西鶴
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