暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその三十七

[8]前話 [2]次話
「私を批判している様で」
「違いますか」
「私をただ憎み嫌っていて」
 そうしてというのだ。
「貶めたいだけなのです」
「だからそこまで醜悪なのですか」
「はい、私を批判しているのではありません」
「ただ貶めて」
「罵っているだけです、罵倒や誹謗中傷なぞ」
 ブラウンベルグにこうも言った。
「所詮はです」
「何もならない」
「聞くに値しません、批判ならです」
「聞かれますか」
「批判や諫言は鏡です」
「自分を観る、ですね」
「自分に誤りがあれば」
 それならというのだ。
「それを見せてくれる」
「鏡ですか」
「そうです、ですが誹謗中傷は」 
 これはというと。
「罵倒に過ぎないので」
「聞くことはないですか」
「全く」
 こう言うのだった。
「これはエウロパの中でも同じですが」
「連合の者達はですね」
「私を傲慢な貴族主義に基づく独裁者と批判している様で」
 その実はというのだ。
「違います」
「誹謗中傷であり」
「この私の姿はです」
 風刺画にあるそれはというのだ。
「私を描いていてもその実は彼等の姿です」
「連合の者達ですか」
「彼等の醜い心をです」
 まさにそれをというのだ。
「描いているのです」
「そうですか」
「はい、ですから」 
 それでというのだ。
「私はそうした意見はです」
「聞かれないですか」
「そうです、ですから見ても」
 その風刺画をというのだ。
「何も思いません」
「それでは」
「これで終わりです、それに連合は再びです」
 ブラウンベルグにさらに話した。
「中央政府と各国政府が衝突に入ります」
「その様ですね」
 ブラウンベルグも一言で応えた。
「またしても」
「起こると思っていました」
 ギルフォードは冷徹な声で述べた。
「そろそろ」
「そうなのですか」
「連合は今中央政府が権限を拡大しています」
「それならですね」
「各国政府はそれに反発します」
「あの国の常ですね」
「はい、各国政府の権限も強いので」
 そうした国家システムでとうのだ。
「どうしてもです」
「各国同士で衝突し」
「中央政府ともです」
 彼等ともというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ