第四十三話 決戦が終わりその八
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「それがだ」
「よかったな」
「そうだった」
実際にというのだ。
「俺も好きだ」
「だから踊るな」
「そうする」
「何かだ」
朝加はどうにもという顔で言ってきた。
「踊る時の俺の顔が凄いと言うが」
「一度見たら忘れられない」
東雲が言ってきた。
「実際にな」
「そんな顔か」
「そうなっている」
「そうなのよね」
速見も否定しなかった。
「これが」
「そんなに凄い顔か?」
「うん、かなりね」
「笑顔がね」
ガオーンもマジーヌも言った、そしてその時の彼の動画を本人に見せるとその本人ですら驚いて叫んだ。
「何だこの笑顔は!」
「凄いよね」
「満面の笑みよね」
「それで踊っているからね」
「インパクト凄いのよ」
「そうだったのか」
朝加は二人に驚愕の顔で応えた。
「これが俺だったのか」
「うん、けれどいい笑顔だよね」
「そうよね」
マジーヌはガオーンの言葉に頷いた。
「悪いお顔じゃないわ」
「決してね」
「ダンスも一生懸命ですし」
ブルーンも朝加に言った。
「いいと思いますよ」
「そうなんだな」
「はい、朝加さんはいつも一生懸命で」
そうであってというのだ。
「真面目で熱血漢で」
「いい人です」
後輩の陽川も言ってきた。
「ダンスの時も」
「そうなんだな」
「はい、ですから人気あるんですね」
「暑苦しくても」
明神は腕を組んで朝加に言った。
「それでもね」
「いいのか」
「いいわよ」
実際にというのだ。
「私も同期として嫌いじゃないわ」
「そうなんだな」
「だからダンスの時もね」
「いいのか」
「ええ、その笑顔もいいと思うわ」
「そうなんだな」
「インパクト凄いけれどね」
「思いきりの笑顔です」
空蝉丸も言ってきた。
「まさに」
「俺もいいと思う」
鳳も続いた。
「これからもこうした笑顔でいてくれ」
「ううむ、最初は俺自身も驚いたがな」
仲間達に口々に言われてだ、朝加は思って言った。
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