第四十三話 決戦が終わりその六
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「これ以上なるだけだ」
「そうなれば祝ってやる、そして俺達もだ」
「幸せになるな」
「俺達の幸せに驚け」
ギルは笑ってこうも言った。
「賑やかで華やかなな」
「わかった、その時は驚いてやる」
「存分にな」
「そして俺達の幸せを見せて驚いてやる」
「言ったな、お前達以上に幸せになるからな」
「まあ僕は時々人間界にも行くから」
ヨドンナは何でもないといった調子で述べた。
「コスプレイヤーやるしね」
「いや、何かあっても暴れるなよ」
宝路はそこは注意した。
「ナンパされたとかでな」
「軽くあしらうから」
その時はとだ、ヨドンナは答えた。
「安心してね」
「そうだといいけれどな」
「海で水着になったら凄い言われたしね」
「それは言われるな」
宝路はそれは当然とした。
「お前ならな」
「顔とスタイルがいいからだね」
「自覚しているのか」
「ある程度ね、じゃあそういうことだから」
素気なく言った。
「またね」
「ああ、またな」
「そういうことでな」
ここでだった、ゲゲが出て来てだ。こう言ってきた。
「全部終わったな、こいつ等を復活させてよかった」
「あっ、神様」
白い五色田はそのゲゲを見て言った。
「また何かやってたんだ」
「ああ、こいつ等が楽しく生きられたらって思ってな」
ゲゲ、実は神である彼は五色田に答えた。
「それで復活させたんだよ」
「だから俺達と出会ったんだ」
「そして戦ったんだよ」
「そうだったんだ」
「ドクターマンは最初から生きていたけれどな」
彼はというのだ。
「ゼット皇帝とかもな」
「けれど死んだ人達は生き返らせて」
「そしてな」
「皆一緒にして」
「どうなるかって見てたらな」
そうすればというのだ。
「幸せを手に入れる道に向かってな」
「よかったんだ」
「ああ、じゃあもうこれでな」
「戦いは終わったし」
「こいつ等も平和に皆で暮らしていくからな」
だからだというのだ。
「お互いな」
「幸せにだね」
「暮らせよ」
「そうするよ」
「世の中ダグデドみたいな連中もいたらな」
救い様のない邪悪な輩共もというのだ。
「けれどな」
「それでもだね」
「大抵の奴は救われるんだよ」
「そして幸せになれる」
「間違えてもな」
「選びなおしたらいい」
「そうさ、だからな」
それでというのだ。
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