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ドリトル先生の長崎での出会い
第二幕その七

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「生きものの為に頑張って来た」
「貴方がそうした人だからだね」
「そうです」
 まさにというのです。
「そう評価してもらいまして」
「スカウトの人が来て」
「来日することになりました」
「そしてこれからはだね」
「日本で働きます、いや日本語も喋られるんで」
 マグ氏は笑ってです、このこともお話しました。
「よかったですよ」
「先生に教えてもらっていてよかったですよ」
 奥さんも言ってきました。
「日本語を」
「日本語は物凄く難しいですが」
 マグ氏にしてもです。
「文字が全然違うので」
「アルファベットとはね」
「しかも三つもあるんで」
「平仮名、片仮名に漢字に」
「文法も全然違うんで」
「物凄く難しいね」
「そうですから」
 そうした言語だからだというのです。
「学ぶのに苦労しましたが」
「身に着けたね」
「そうですから」
 だからだというのです。
「来日してもです」
「日本語が喋られるからだね」
「よかったです」
 そうだというのです。
「本当に」
「そうだね、今私達は英語で話しているけれど」
「日本語でもお話出来ますね」
「そうだしね」
「ええ、それじゃあ」
「日本でも宜しくね」
「こちらこそ」
 笑顔でお話します、そうしてです。
 お互いに連絡先も交換して先生はマグ氏夫婦と日本でも仲良くしていこうと約束しました。そうしてでした。
 マグ氏夫婦が帰ってからです、先生は皆に日本語で言いました。
「さっきは英語で話していたけれど」
「今はね」
「先生お話するの基本日本語だね」
「日本語でお話していてね」
「考えることに使う言語もだね」
「日本語になっているよ」
 そうだというのです。
「今はね」
「そうだよね」
「日本に来て変わったね」
「そうなったね」
「国籍も日本になったし」
「日本にいていつも日本語を聞いていて」
 その状況になってというのです。
「自然とね」
「日本語に馴染んで」
「元々日本語もお話出来たけれど」
「読み書きも出来て」
「日本語に馴染んで」
「日本語を普通に話す様になって」
「日本語で考える様になったよ」 
 そうなったというのです。
「私もね」
「そうだよね」
「先生そこが変わったね」
「日本に来てから」
「そうなったよ」
 実際にというのです。
「すると色々考えが変わったところもあるね」
「思考に使う言語が違うとね」
「同じ人が考えても違ってくるね」
「考え方が」
「そして結論も」
「そうだよ、それでね」
 そうした状況になってというのです。
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