第六章
[8]前話
「飲もう」
「そして食べましょう」
「二人、夫婦でね」
「是非ね、あとね」
「あと?」
「デザートも注文するわね」
妻はこちらの話もした。
「そうするわね」
「そうしていいよね」
「ええ」
勿論という返事だった。
「デザートは欠かせないわ」
「そうだよね」
「こうしたお店に来たら」
「それも楽しみの一つだね」
「そちらは何にするか」
「考えるだけで楽しいね」
「それも楽しみの一つだから」
だからだというのだ。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
「アイスがいいかしら」
妻は笑顔で言った。
「デザートは」
「ティラミスはどうかな」
夫はこちらを言った。
「イタリア料理だし」
「ああ、そちらもあるわね」
「アイスもあるけれど」
「ジェラートね」
「そちらも捨て難いにしても」
それでもというのだ。
「ティラミスもね」
「いいわね」
「だからね」
それでというのだ。
「どうかな」
「そこは悩みどころね」
妻は白ワインを飲んで言った、こちらも発泡性である。
「本当に」
「最後でもね」
「嬉しい悩みどころね」
夫に笑ってこうも言った。
「これは」
「そうだね」
夫も確かにと頷いた。
「僕も実はね」
「悩んでいるわね」
「アイスにしようかティラミスにしようか」
「他のメニューもあるし」
「だからね」
その為にというのだ。
「ここはね」
「二人で悩もうかしら」
「何を頼むか」
デザートにというのだ。
「楽しくね」
「それじゃあね」
そんな話をしてだった。
二人で悩んだ、そして一緒にアイスを頼んだのだった。
正月に行く店 完
2024・12・30
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