番外編 【ヒロアカ編】 そのA
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「ミライちゃんは夏休みなにかした?」
とリビングでぐうたらしていたミライに問いかけた。
回りには誰も居ない。
「んー…ちょっと大変なことがあって」
「まぁミライちゃんだものね…」
「だもんねって…」
「それで、どんなことがあったの?」
それでもミライなら何か面白い事に巻き込まれたんではないかと透が聞き耳を立てた。
「そうだなぁ…あれはねぇ…いきなりスポットに異世界に飛ばされてね…苦労して巨大な狼を倒したんだけど…」
…
……
………
このままでは全滅してしまう。
ここはアトランティス。
漂白された地球に現れた異聞帯、ロストベルト。
この世界はオリュンポスの十二神がその真体を失わず、襲い来るセファールを退けたIFの世界。
その異常性から汎人類史とは認められず刈り取られたはずの世界だ。
そこで汎人類史の英霊であるメドゥーサはペガサスを駆り必死に空を駆けながら味方の英霊達がオリュンポスへとたどり着けるように援護していた。
だが、空からはアルテミスの巨大砲に狙われ、海上からはポセイドンが弾幕の雨を降らせている。
準備不足だった。
英霊や、英霊の身に落とされた自分では真正の神を相手取る事は難しい。
単純に存在の規模が違うのだ。
自分がゴルゴーンの神霊として顕現できていればまだ勝ち筋も見つけられたかもしれないが…
「ここまでですね…これ以上は…」
だが、ここで諦める訳にもいかない。
「気に入りませんが…」
そう言って取り出したのは神々しい流体金属。ナノマシンである。
「アテナ・クリロノミア…本当に気に入りません…ですが…」
それはアテナの権能の一端を封じ込めたナノマシン。
「わたし以上に適任も居ないでしょうね…」
メドゥーサはアテナに呪われて蛇の化け物になったのだ。
アテナとの縁は今現界している英霊の中で自分が一番適性が高い。
それ故、限界いっぱい、いやオーバードーズでその霊核が壊れようとかまわずにアテナ・クリロノミアを摂取する。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
霊核を汚染される激痛に耐えつつ魔力を高めていくメドゥーサ。
その時、空から極光が降り注いだ。
それは狙いたがわずメドゥーサを打ち抜いたが…
「一歩、遅かったですね…カウンター召喚。わたしの存在そのものを贄に、必ず神を討つ者を…呼び…」
そこでメドゥーサはその存在を保てなくなって消滅した。
…
……
………
ザザー
ザザー
砂浜に波の音が響く。
「うっ…く」
砂浜に打ち上げられた漂流者のような誰かが苦悶の声を上げ、ようやく意識を取り戻したよう
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