暁 〜小説投稿サイト〜
神々の塔
最終話 誓い合う心その十一

[8]前話
「実は」
「濁酒も美味しいし」
 綾乃は笑顔で応えた。
「幾らでも飲めるね」
「そうですね」
「ほな今度一緒に飲む?」
「濁酒を」
「そうせえへん?」
「いいですね」
 エカテリーナは笑顔で頷いた。
「それでは今度」
「それで大食堂の飲み会でも」
「そちらでもあれば」
「一緒に飲もうね」
「濁酒を」
「そして」
 さらに言うのだった。
「楽しもうね」
「それでは」
「そして」
 綾乃はさらに言った。
「濁酒の時もちゃんとおつまみもね」
「楽しむことですね」
「そうしよね」
「いいですね、私はです」
 エカテリーナは濁酒を飲む時のつまみはこれだと言った。
「お漬けものがです」
「ええね」
「それとホルモンも」
 こちらもというのだ。
「好きですね」
「ああ、ホルモンもやね」
「合いますね」
「濁酒とマッコリって同じで」
「焼肉となりますと」
「もうね」
 それこそというのだ。
「マッコリは絶対にあるし」
「マッコリですね」
「マッコリって何かっていうと」
「濁酒ですね」
「同じお米から造ったお酒やさかい」
 ただし日韓で米の種類は違う。
「そうなるで」
「左様ですね」
「そやからね」
「ホルモンにもですね」
「マッコリは合うでで」
 そうだというのだ。
「うちとしてはお勧めやで」
「それでは」
「また飲もうね」
「はい、一緒に」
「こっちの世界では最初からお友達で」
 綾乃は笑顔でまたこう言った。
「それであっちの世界でも」
「今は敵同士でも」
「やがてお友達になるさかい」
「それで、ですね」
「楽しく飲もうね」
 笑顔で言ってだった。
 綾乃は共に塔を踏破した仲間達そしてこれから仲間になる者達と談笑した、塔の冒険は終わったが通過点に過ぎない、そのことを胸に刻みつつ今はそれを楽しんだのだった。


最終回   完


神々の塔   完


                  2024・10・15
[8]前話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ