第七百八十一話 もてるからこそその六
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「普通は」
「そうかもな」
「世の中色々な作品があるけれど」
「好色一代男位になるとな」
「あまりにも物凄くて」
それでというのだ。
「もうね」
「そこまでだな」
「うん」
まさにというのだ。
「そう思うよ」
「その域だな」
「若しくはそうした遊びをしていて」
「遊郭でか」
「その中で思いついたとかね」
「西鶴さんがか」
「そういうお店は普通にあったし」
当時の日本ではだ。
「西鶴さんも行ってただろうし」
「普通に行っていたか」
「昔はね。野口英世さんだってね」
有名な医師である彼もというのだ。
「遊郭好きで」
「遊び人だったか」
「酷いお話もあるから」
実は遊び人でもあったのだ。
「あの人はね」
「石川啄木さんもだな」
「うん、遊ぶとなると」
「昔はか」
「遊郭でね」
そうした店でというのだ。
「西鶴さんもね」
「遊んでいたか」
「そしてね」
遊郭で遊ぶ中でというのだ。
「思い付いたのかもね」
「そうなんだな」
「そんな作品を書く位なら」
それならというのだ。
「かなり遊んでいるか逆にね」
「妄想だな」
「縁がなくて」
「それも全くか」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「妄想して」
「あそこまでの作品書いたんだな」
「自分ならこうする、こうしたいってね」
その様にというのだ。
「あれこれとね」
「妄想してか」
「そしてその妄想をね」
それをというのだ。
「思う存分書いたのがね」
「あの作品かも知れないか」
「そして経験あって」
「その経験を元にか」
「書いたのかもね」
「どっちかか」
「まあ当時は普通にね」
江戸時代の日本ではというのだ。
「遊郭あってね」
「そうした遊び出来たか」
「しかもそうしたことおおらかだったし」
このこともあってというのだ、混浴のことといい日本は長い間そうしたことには実際におおらかであった。
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