第十六話 いよいよ本番
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すか?」
「はい、宣言します。」
東京アプローチ管制にコンタクトし、スコーク7700、メーデーを宣言する。
管制塔もそれを確認し、対応する。羽田は混んでいるので、対応が遅れることも多い。
「東京を取り返すためにわざわざ貨物ターミナルを閉鎖、通常では無理な小型機の離発着も許して貰えてるから、
こんなところで生半可に墜落するなんてごめんだよ。」
「F/A18、私も同じ気持ちだよ。」
「運用的には…北風運用かな?」
「そう見たいね。アプローチに連絡しよう。」
「東京アプローチ管制、こちらはSI002、1万2000フィートから1万フィートまで降下中です。空港情報はWを取得しています」
「SI002、滑走路34R、最終侵入経路まで誘導します。機首を方位300度、高度1万フィートまで降下してください。」
「了解、滑走路34R、最終侵入経路まで誘導。1万フィートまで降下します。」
東京アプローチ管制から滑走路と高度の指定をされたので、
その通りに機首旋回、高度を降下する。
「やっぱり。34Rでしょ?」
「そうかー…」
「しばらくやることないね。」
「そうだねぇ」
しばらくの間、管制塔にコース分岐と操縦桿を操作を行った。
「kaihoまで到達」
「SI002、滑走路34RへILS Y方式での進入を許可します。東タワー管制にコンタクトしてください」
「SI002は滑走路34Rへの進入許可を確認しました。タワー管制にコンタクトします。」
見慣れないタワー管制に周波数を切り替え、
周波数を合わせた旨を伝える。
そのまま少したち、最終進入経路に近づいたところで許可を貰う。
「こちらSI002、タワー管制、最終進入経路に接近しています。」
コックピットの窓からは正面に羽田空港の34Rが見えていた。
「SI002、東京タワー管制、風は方位360度より風速5ノットです。滑走路34Rへの着陸を許可します。」
「SI002は着陸許可を確認しました。」
手に汗が流れてくる。
緊張で、いつの間にか額には汗ができていた。
「F/A18。大丈夫だよ。落ち着いて。」
提督がそう言った。
私はその通りに、落ち着こうとしたが、落ち着けない。
滑走路23\05を過ぎたあたりで、ギアのレバーを下げる。
「ギアダウン」
「ギアダウン」
「ライト点灯?」
「チェック…点灯」
ライトが点灯し、ギアが出たことを示している。
コックピットの中には、静寂が流れていた。
そんなコックピットの中には、高度を示す音声が流れた。
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