暁 〜小説投稿サイト〜
故郷は大空にあり
第十六話 いよいよ本番
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た輪と同じ形のものだ。
髪と同じピンクの色をしている。

「うっ…いまはこんなことをしている時間じゃない。コックピットに行かないと」

「大丈夫なんですか!?」

「大丈夫だよ。」

立ち上がり、ゆっくりコックピットに近づいて行った。
コックピットドアを開けて、yak-131にこう言った。

「何かあった時は、みんなを頼むよ。」

「もちろんです」


F/A18はコックピットドアを閉め、提督に聞く。

「現状は?」

「右エルロンがおそらく故障。右1部のエルロンが急に左旋回で停止している。って、F/A18、後頭部のそれは」

「いまはそれどころじゃないよ、ふむ…この状態で着陸はキツイだろうね」

「色々な手順も試したけど…ダメみたい。」

「一つだけ、方法があるよ。」

「?」

「右エルロンのモーターへの電力を遮断させる。」

「それで治る?」

「恐らく。それしかない。」

「分かった。」

コックピットのスイッチなどを操作し、
エルロンへの電力を遮断する。
そして、電力を再び入れる。

「ん、治ったみたい。」

「そんな簡単に…」

「操縦桿も正常。」

「治ったなら…いいか!F/A18、その輪の物は?舌から移動でもしたの?」

「治ったとて、再発防止のために色々しないといけないけどね。
輪は…何故か、さっき急な傾斜で後頭部を打った後からだよ。
分からないけど…舌にあったのは無くなって、移動してでかくなったと解釈していいと思う。
今はなぜこれがこうなったのかは分からないから。」

ウィィィィィン……

「この音は」

「どうやら…そう見たいね、提督。第1エンジンの推力低下中。」

「エンジンのスラストレバーをアイドルまで下げてシャットダウンしよう。」

「了解」

スラストレバーの第1エンジンを、アイドル推力まで落とす。

「ヒューエルコントロールスイッチを下向きに」

「了解。ヒューエルコントロールスイッチ、下向きに。燃料供給遮断」

「提督、ETP確認できる?」

「OK。ETP的にはSIDに沿って飛行継続でいいと思う。」

「了解。東京アプローチ管制にコンタクトするよ。コンタクトしたら、
スコーク7700、メーデーを発信しよう。」

周波数を切り替え、東京アプローチ管制、羽田空港アプローチ管制にコンタクトする。
その後、スコーク7700、メーデーを発信する。

「スコーク77」

「スコーク77、確認、提督、メーデー出すよ。
東京アプローチ管制、こちらSI002、メーデー、メーデー、メーデー。緊急事態を宣言します。」

「SI002、レーダーで捉えました。緊急事態を宣言しま
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