第十六話 いよいよ本番
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い、滑らかな加速だ。
「V1!」
「今回も異常なし!離陸継続、ローテート!」
「ローテート!」
操縦桿を引き上げて、機体を前部から持ち上げる。
頼もしい上昇。ギアが全て陸から離れる。
「ギアアップ」
「ぎゃーらっぷ」
前輪・後輪共に格納される。
「ポジティブクライム」
「SI002、ディパーチャー管制にコンタクトしてください。」
「了解、コンタクトします。さようなら」
「さようなら」
再び周波数を切り替え、ディパーチャー管制にコンタクトする。
タワー管制に別れを告げ、ディパーチャー管制に伝える。
「こちらSI002、ディパーチャー管制にコンタクトしました。現在、5000フィートまで上昇中」
「了解。」
─────────────────────
「クルージング体制に入ったよ。提督」
「了解。自動操縦も機能しているみたいだし」
「私はみんなのことを見てくるよ、ユーハブコントロール」
「了解。アイハブコントロール」
座席のシートベルトを外して、コックピットドアを開ける。
通路に出て、みんなに聞いてみる。
「大丈夫そう?」
「大丈夫だよ?」
シートベルトサインが消えているので、通路に立っていたyak-131が
返事をした。
「なにか異常とかは無い?」
「ないです。F/A18さん。」
「そっか…ありがとう」
「お疲れ様です。これを」
yak-131がコーヒーを淹れると、私の分も渡してきた。
淹れたてで、とても暖かいコーヒーだ。
「Так держать」
「もちろん」
ロシア語で、がんばれと応援をしてもらい、コーヒー
を飲んだ。少し甘く、砂糖が入っている。
私はコーヒーを飲み干し、コックピットに戻ろうとした。
その時だった。
「うわっ!?」
機体が急に左に傾き、私とyak-131は左側のドアまで少し飛ばされた。
私はyak-131のことをしっかりと抱きしめて、怪我しないようにした。
少し、背中と後頭部が痛い。だが、それもすぐ治った。
「yak-131、みんなの様子見て来てくれない?私はコックピットに戻って異常を確認する。」
「F/A18さん、分かりました。!?」
「どうかした?」
「F/A18さん、後頭部の上になにか、天使の輪のような…」
「まさか…」
F/A18は、自分の舌を見てみた。やはり、ない。
舌に会った輪のようなものが突然、後頭部に移動したのだ。
「F/A18さん、見てください」
いつの間にか、yak-131は携帯を取り出して、
写真を撮り、見せてもらった。
かつて舌にあっ
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