暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第235話:道化師の策略
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であると断言する。
「変質変容こそしていますが、大本となるのはマリアさんの歌と同じであると推察されます」
その結論に颯人は眉間に皺を寄せ、帽子を押さえて目元を隠しながら唸った。
「ん〜? え〜っと? つまりあれか? マリア達が覚えてる詩は、実はものすんごい大昔から伝えられてる曲だったって事か?」
「それは何とも言えんが、少なくとも、フロンティア事変にて見られた共鳴現象……それを奇跡と片付けるのは容易いが、マリア君とセレナ君の歌が引き金となっている事実を鑑みるに、何かしらの秘密が隠されているのかもしれないな」
紆余曲折はあったが、取り合えず一定の方針は決まった。ともあれ奏と未来、キャロル達の救出が最優先。その為装者と魔法使いは全力出動し、シャトーに乗り込んで救出作戦を慣行。その間にアリス達技術班はマリアとセレナの歌と腕輪の起動音の更なる解析を行い、最悪の事態が起こった際に何らかの対処が出来る様に備える事となった。
「ヘリの発艦準備は完了です。何時でも……」
「あぁ」
先程一度は出撃しようとしていた事もあり、ヘリの準備は滞りなく終わった。後は颯人達が乗り込むだけと言う段階になって、シャトーから再び通信が入った。
再び正面モニターにシャトー内部の様子が映る。だがそこに映し出された者の姿に、弦十郎だけでなく颯人達までもが驚愕した。
「その姿は……!」
そこに映っていたのは、嘗て魔法少女事変で対峙したダウルダブラのファウストローブを纏った成人女性の姿のキャロルだったからである。それだけではない。彼女の傍には奏と、ヴァネッサ達ノーブルレッド3人の姿までもがあった。
颯人と響、翼の3人は奏が無事な姿を見せてくれた事に喜び、アリスは敵対する様子もなくキャロルや奏と行動を共にしているヴァネッサ達の姿に安堵した。
「「奏ッ!」」
「良かった、奏さん無事だったんですね!」
『おぅ! 心配掛けて悪かったな皆!』
「あなた達は……!」
『あなたね、私達の体を治せるって言う錬金術師は。ミラアルクちゃんから聞いたわ』
『我々も、あなたの事を、信じてみるであります』
『そう言う訳だ。……頼むぜ、本当に』
「はい……この命に代えることになっても、必ず……!」
自分を押し退けて互いに話したい相手と話す奏達に、キャロルは額に青筋を浮かべて今度は自分が奏達を左右に押しやった。
『邪魔だ、後にしろお前らッ! 全く……コホン。久しいな……と言うのもおかしな話か? 何せ、今まで一緒に居た事は変わりない訳だからな』
記憶を失ってはいても、キャロルはキャロルとして颯人達と行動を共にしていた。そう考えれば、久し振りと言うのも何だか違う気がする。しかし他にいい表現は思いつかない。何しろ”この”キ
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