第二幕その六
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「すぐに」
「そうするんだね」
「もうこっちに来まして」
日本にというのです。
「生活をはじめています」
「早いね」
「いや、日本はいい国って聞いていたんで」
それでというのです。
「喜び勇んでですよ」
「来日したんだね」
「飛行機でひとっ飛びで」
「ずっと先生に会いたいって言ってたんですよ」
奥さんはご主人を見つつ先生にお話しました。
「うちの人は」
「そうだったんだ」
「お元気かどうかも」
「この通り元気だよ」
先生は笑顔で言いました。
「何も困っていないよ」
「そうなんですね」
「今はお金にも困っていないし」
そうであってというのです。
「学問も出来て生きものの保護活動もね」
「出来ていますか」
「慈善事業ということで」
そうなっていてというのです。
「八条グループが助けてくれているんだ」
「世界的な企業グループが」
「八条学園も運営しいているね」
先生が今働いているその学園もというのです。
「それで慈善事業にも力を注いでいるグループだから」
「それで、ですね」
「生きものの保護もね」
「動物園をやっておられましたね」
「そう、ああした活動もね」
そちらもというのです。
「出来ているし」
「困ったものはありませんか」
「そうなんだ」
実際にというのです。
「今の私はね」
「それは何よりですね」
「うん、それで二人も来てくれて」
それでというのだ。
「尚更ね」
「嬉しいですか」
「あらためてね」
先生はご夫婦に言いました。
「これから宜しくね」
「こちらこそ。いや先生とまた一緒になれて」
マグ氏は笑って言いました。
「神様に感謝していますよ」
「そうなんだね」
「いや、スカウトされまして」
「八条モールの方でかな」
「そうです、そこに八条ペットショップもお店を出すことになりまして」
「屋上にあらたに設けるんだったね」
先生はその場所のお話もしました。
「そうだったね」
「それで店長さんを探していますと」
「貴方になんだ」
「声がかかったんですよ」
そうだったというのです。
「先生は八条グループの中でも有名で」
「その私の知り合いで」
「色々と生きものに詳しくて」
マグ氏はそうした人でというのです。
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