第二幕その一
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第二幕 長崎に向けて
先生は長崎に行くことになりました、それでその準備をはじめることにしましたがお家に来た王子に言われました。
「長崎はいいとことだけれど」
「雨が多いね」
「よく言われるね」
このことをお話するのでした。
「あちらは」
「歌にもなっているしね」
「長崎は今日も雨だったって」
「そうだね」
先生もその通りだと答えます。
「あちらは」
「そうだよね」
「実際に雨が多いよ」
「そうだね」
「そしてね」
先生はさらに言いました。
「坂もね」
「多いね」
「もう坂ばかりで」
長崎はというのです。
「凄いよ」
「道を進むのが大変だね」
「足腰は鍛えられるけれどね」
先生は笑ってこうも言いました。
「けれどね」
「兎角雨と坂が多い」
「そうした場所だよ」
「そうだね」
「その二つのことにね」
「注意すべきだね」
「そうだよ、あとね」
王子はさらに言いました。
「見るべきものはね」
「多いね」
「海は奇麗でね」
「山も多くてね」
「自然が豊かで」
そうであってというのです。
「日本だけでなく」
「オランダや中国の文化もあって」
「ハイカラな感じもあってね」
長崎はというのです。
「とてもいい街だよ」
「歴史もあるしね」
「原爆の資料館もあるし」
「そう、あれはね」
先生は王子に暗いお顔でお話しました。
「残念なことだよ」
「原爆が使われたことはね」
「戦争自体がないに越したことはないことで」
そうであってというのです。
「特にね」
「原爆はだね」
「絶対にね、二度とね」
「使われてはいけないね」
「恐ろしいものだよ」
「全くだね」
王子もその通りだと答えます。
「平和が何よりも有り難くて」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「あんなものはね」
「使っては駄目だよ」
「全くだね」
「多くの人が一瞬で死んで」
原爆が使われると、というのです。
「一緒にある多くの命もね」
「やっぱり一瞬で死んで」
「そしてね」
そうしたことだけでなくというのです。
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