第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその二十九
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「そしてその下品さ故に目にする価値もです」
「ないですか」
「そう思います、愚か者には言わせておけばいいのです」
アランソは素っ気なく述べた。
「総統閣下もそうお考えです」
「連合の批判については」
「はい、直接何かしてこない限りは」
「構わないですか」
「存分に言わせておけば」
それでというのだ。
「よく。放置していても」
「それでもですね」
「いいです。それにあの国はまず何もしません」
「先程お話された通りに」
「はい、あの国は他国に何かするよりも」
「自分達の中で衝突し」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「自分達の発展にです」
「熱心で」
「エウロパに何かするよりも」
「自分達のことです」
「そちらに熱心ですね」
「だからこれまで発展もしてきましたし」
連合という国はというのだ。
「これからもです」
「発展しますか」
「彼等にも長所があり」
「その長所はですね」
「自分達の発展に努力することです」
「そして発展していっている」
「そのことを第一に置いて考え」
そしてというのだ。
「結果も出している」
「そのことはですね」
「長所ですね」
「他人の足を引っ張るよりも」
アランソはこうした行為は好きではない、権謀術数よりも政策を出してかつ人脈を築く方がいいと考える人物なのだ。
「自分がです」
「努力することですね」
「それがです」
まさにというのだ。
「人として正しく」
「国家もですね」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「よくなることです、ですから」
「それで、ですね」
「あの国はです」
こう貴族に話した。
「発展していっていて」
「今もそうなので」
「長所と言えます、そうした国なので」
「エウロパに工作を仕掛けるよりも」
「それよりもです」
「自国のことですね」
「そちらに熱心ですので」
だからだというのだ。
「我々への工作はです」
「しないですね」
「これといって」
「それ故に」
「我々もです」
エウロパもというのだ。
「そちらは安心出来ます、ですが」
「それでもですか」
「発展の度合いは大きいです」
連合のそれはとうのだ。
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