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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第143話 オーフィスの家族、付けられし新しい名前!
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しい」


 フローゼはもう名前はあるだろうと言うとオーフィスは首を横に振った。


 彼女の名前は知らない内に誰かが勝手に呼び始めたもので、オーフィスもなんとなくその名を使っていた。


 今まではそれでよかったが大切な人に名前を付けてもらったのを見て自身も欲しくなったようだ。


「なるほど、そういう事なら君にも名前を付けてあげようじゃないか」
「そうね、どんな名前が良いかしら……」
「君は長女だから零……零虎(ぜら)などはどうだ?」
「ちょっとアカシア、この子は女の子なのよ?虎なんて男の子が好きそうなものじゃなくて女の子らしいものにしなさいよ」
「そうか、う〜む……」


 アカシアが出した名前は女の子らしくないとフローゼに却下された。


 そもそもオーフィスに性別はないがそれを二人は知らないし本人は何も言わないので女の子で話は進んでいく。


「女の子らしいといえば花や星、宝石もいいな。だが個人的には生き物の名前を入れたいのだが……」
「それなら兎や猫などかしら?あっ、そういえば今日庭で『カラメル蝶』を見たのよね。蝶なんてどうかしら?」
「蝶か……なら零と合わせて零蝶(れいは)なんてどうだ?」
「素敵!とっても可愛らしい名前ね!」


 アカシアが考えた零蝶という名前はフローゼも気に入ったようだ。


「オーフィス、君の名前が決まったぞ。今日から君の名前は零蝶だ」
「零蝶……我、すごく気に入った!」


 零蝶という名前を付けてもらったオーフィスはとても嬉しそうに笑みを浮かべた。


「零蝶……我の大切な名前、アカシアとフローゼに貰った宝物……♪」
「そんなに喜んでくれるなんて私達も嬉しくなっちゃうわね」
「ああ、きっと零蝶はそういった経験が無かったから余計に嬉しいのだろう」


 自分の新しい名前を呟きながら笑みを浮かべる零蝶、そんな彼女を見てアカシアとフローゼも笑みを浮かべた。


「アカシア、フローゼ、我も素敵な名前を付けてくれてありがとう。我、ずっと静寂を得る事が目的だった。それ以外に生きていく意味など何もなかった」


 零蝶は自身の胸に手を置いて話を続ける。


「でも二人と一緒にいて我は幸せだった。もう一人には戻りたくないと思うくらいに……我、力が戻っても二人と一緒にいたい。ここにいてもいいか?」
「零蝶……うん、いいのよ。貴方の気が済むまで好きなだけ一緒にいましょう」
「ああ、なにも遠慮する必要はない。私達は家族だ」
「……うん!」


 零蝶は二人に抱き着いて嬉しそうに笑みを浮かべて涙を流していた。


 あれだけ静寂を求めていた龍の神は二人の人間の愛情を得て最早そんな事は忘れてしまった。これからもずっと
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