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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第143話 オーフィスの家族、付けられし新しい名前!
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減は良い?熱すぎないかしら」
「丁度いい」
「どう、それなら良かったわ」


 湯船にゆったりと浸かるオーフィスとフローゼ、体だけでなく心も温かくなっていることにオーフィスは気が付いていなかった。


「そろそろあがりましょうか」


 二人はお風呂から上がるとフローゼはオーフィスの体や髪を丁寧に拭いていく。


「私のお古だけどいいかしら?」
「我、気にしない」


 フローゼの古い服を着せてもらったオーフィス、少しぶかぶかだが裸よりはマシだろう。


「アカシア、上がったわよ」
「なら私も風呂に入ってくるよ」


 フローゼはアカシアにそう言うと彼は交代でお風呂に向かう。


「さて、今の内に料理を作ってしまいましょう」


 フローゼは厨房に向かい下ごしらえをしておいた食材を調理し始める。


「何をしている?」
「お料理を作ってるの、もしかしてそれも知らないの?」
「料理……我、知らない。食事もしたことがない」
「ええっ!?じゃあ貴方今までどうやって生きてきたの?」
「食べなくても死なない、我はそういう体」
「どういうことなの?」


 オーフィスの食べなくてもいいという言葉にフローゼは驚いた。オーフィスは自分が人間でないことを彼女に説明した。


「そう、貴方は人間じゃないのね。でもこのグルメ界じゃ色んな姿の人がいるしそこまで珍しいことじゃないわね」
「……」


 自分が人間でないと分かっても態度を変えなかったフローゼにオーフィスは少し驚いていた。


 過去に自分が人間の姿をしているときに近寄ってきた人間は何人かいたが、全員正体を知ると化け物と言って彼女を拒絶してきたからだ。


「それに食べることが出来ないわけじゃないのよね、ならこれを期に食事をしてみたらどうかしら?」
「でも……」
「まあまあ、まずは試してみて嫌なら止めればいいわ。でも一回も試したことがないなんてもったいないわ」


 フローゼはそう言うと腕によりをかけて調理を再開する。暫くすると良い匂いと共に料理が机に並べられていく。


「ふう、良い湯だった」


 そこにお風呂から上がったアカシアが顔を出した。


「アカシア、丁度良かったわ。今料理が出来たところよ」
「今日はハンバーグか、私が捕獲した『タマ牛』を上手く調理できているな。流石だ」


 タマ牛は円を描くように素早く、そして丁寧に斬らないと肉の味が落ちてしまう、しかしフローゼは難なく調理をこなしていた。


「さあ、冷めないうちに食べてしまいましょう」
「ああ、それじゃ席に着こう」


 アカシアとフローゼはオーフィスも座らせて手を合わせる。


「なぜ手
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