第2話〜ゴッドと変態〜
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後
第2話〜ゴッドと変態〜
「おぇぇ……オロロロ……」
フィオーレ王国、花咲く都クロッカスへ向かう列車の中で1人の青年が鉄道の乗り物酔いで吐き気をもようしてオロロとしていた。
「くそ……酔い止めの薬を飲んでもダメか……」
極度の乗り物酔いである。幼少の頃から、異常に乗り物酔いするようになってしまった。ついでになぜか匂いにも敏感になりかなり嗅覚がよくなっていたのだった。
原因……不明……成長過程のためなのか?。
そんな時、オロロとするヨゾラに話しかけてくる人物が
「そこの若い青年大丈夫かい?」
1人の若者が話しかけてきた
鼻筋にある真一文字の傷痕と芽のような頭頂部の髪型が非常に目を惹く青年である。
それ以上に気になるのは
「困っている人を助けるのはゴッドの役目」
列車の中だと言うのに大袈裟な決めポーズを取っている痛い人。
「す、すいません。ちょっと乗り物酔いで…………オロロロ……」
「これは、大変だ。ならこれを飲むがいい」
若者はポケットからなにやら液体が入った小瓶を渡してくる。
ヨゾラは不思議に思いながらも受け取り。小瓶が入った液体を眺める……なにやら黄色い。
「これは、なんですか?」
当然な反応である。変な決めポーズをした男が得たいの知れない液体が入った小瓶を渡してきたのだから
「安心して飲むがいい。ゴッドな俺も乗り物酔いが酷くてな……同じ乗り物酔い同士ゴッド心配で声をかけてしまった。この薬は最上級の乗り物酔いの薬だからすぐに良くなる」
若者は親指を立て決めポーズを取りヨゾラに飲む用に急かしてくる。
本当に大丈夫だろうか?と疑うが飲まないと解放してくれなさそうで、心配になりながらもヨゾラは藁にもすがる思いで小瓶に入った液体を飲み干す。
「…………!凄い!一瞬で気持ち悪いのなくなった!魔法の脳裏に酔い止めですね!」
ヨゾラが服用するとすぐに効力が発揮されて乗り物酔いの症状が無くなった。
「元気になったようだな。ゴッド嬉しいぞ」
若者はニコッと笑う
「でも、なんで見ず知らずの俺にこの薬だって絶対高いって……あ!薬代払います!それとどこに売ってるか教えて欲しいです」
ヨゾラは目を輝かせながら、若者に聞くが
「構わん、今日はゴッド機嫌がいい!お代はいらない。それにこの薬は売ってない……なぜなら、俺のゴッド小水……ゴホン!非売品なんだ」
「え?何の水ですか?それに非売品ってめっちゃレアじゃないですか?」
少し、聴き取れなかった部分があったがかなりのレア物の薬だとわかった。
「それじゃあ、青年よ。ゴッドバイバイ」
と宝かに決めポーズをしながら言い残して若者は列車の別車両に向かって
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ