アンサンブルを始めよう 2
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ェ。
ネールが答えたのか、薄い緑色の球体は二回ほど点滅し。
畑へ向かって、ゆっくり飛んでいった。
(彼、リーシェに関して私達に何か言っていますか?)
「手を出したら赦さない。だってさ」
……彼は、私をどういう人間だと思っているのだろう。
ロザリアの件があるから、警戒されても仕方がないのだけども。
(ありえない。とだけ伝えておいてください。そちらの二個は?)
ちょっとやり切れない感じになりつつ。
未だに浮いている球体へ目を向ける。
と。
残っていた球体が、こちらを目指してふよんふよんと飛来し。
数歩先で突然、二個同時に破裂した。
中から現れたのは
「あ、どうも。お久しぶりです、クロスツェルさん」
靴裏で着地後。
背筋を伸ばして深々と腰を折り、丁寧な挨拶をくれたフィレスさん。
それに
「よ! こんな間近で会うのは初めてだな。すっげー待ちくたびれたぞ? 元神父のクロスツェル君!」
顔の横で手を泳がせている、金髪緑目の青年…… って、まさか!
(アルスエルナ王国の第二王子殿下??)
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