第二章 ミッションEX : 肩にある傷
第十五話 小型エンジンはパワフルに
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し、ピッチ・ヨー・ロールをチェックする。
各ライト類や機器類をチェックし、異常がないか確認する。
「チェックリストコンプリート?」
「コンプリート。」
「了解。着陸許可を貰うよ。」
「こちらSI001、着陸準備完了しました。」
「了解。着陸を許可します。風は南南東に5m/s」
「SI001は着陸許可を了解しました。」
「提督、降下率とトリム、フラップをチェック。」
「了解。降下率…PAPI正常。トリム、問題なし、フラップを85%まで下げている。」
滑走路横にあるPAPIを見ながら、機体の高度を下げていく。
(PAPIとは、滑走路横にある装置で、低いと赤のみ、高いと白のみ、
丁度いいと赤と白に見える装置のこと。だいたいね)
「F/A18。お豆腐のところで設置するんだよ?」
「お豆腐っていう人初めて見たかも。目標点標識ね。」
「そろそろ設置だよ。」
「フレア開始。」
機体を上向きにし、滑走路に対しての迎え角を大きくする。
ゆっくりと高度を下げ、滑走路端標識を過ぎる。
「着陸!」
静かな音だったのが、ギアのブレーキの音でかき消される。
「スラストリバーサー作動」
ゴゴォォォオォ
エンジンが甲高い音を立て、機体を減速させる。
「SI001、ウィスキー7に入ってグランド管制にコンタクトしてくれ。見たことないくらいな綺麗な着陸だったよ。」
「了解。W7に入りグランド管制にコンタクトする。」
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