第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその二十七
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「最早」
「そうです、一挙手一投足がです」
「言われて」
「何かと大変です」
そうなってしまうというのだ。
「人気がないと」
「そしてそのことへの批判は」
「しないことがです」
「貴族の不文律ですね」
「批判は黙って受ける」
「あまりにも悪質な誹謗中傷は兎も角」
「風刺画に描かれる程度なら」
それならというのだ。
「無視する」
「むしろそれを楽む位の度量が必要です」
「そう言われていますね」
「はい、総統もです」
アランソはギルフォードのことも話した、当然彼も民主政治の下にいるので
何かと書かれ描かれ言われている。
「常にです」
「風刺もされていますね」
「風刺画に出ることなぞ」
それこそというのだ。
「毎日のことです」
「毎日幾つもの風刺画に出ておられますね」
「私もそうですが」
アランソ自身何かと描かれている、中には根拠のないことまで言われている。
「しかしです」
「それでもですね」
「そんなものは笑って見ていますし総統閣下は」
彼は特にというのだ。
「私の比ではなくです」
「言われていて」
「そして書かれ描かれているので」
「だからですね」
「間違いなくエウロパで最も風刺されていて」
そしてというのだ。
「連合を見ますと」
「伊達に四兆の人間がいる訳ではないですね」
「しかも敵なので」
「もう容赦もなくですね」
「あの国で褒められるエウロパの人間はいません」
一人たりともというのだ。
「ですから」
「副首相もですね」
「はい」
まさにというのだ。
「何かとで」
「総統閣下は」
「特にです、橙のエウロパ総統がそうでしたが」
それでもというのだ。
「特にギルフォード閣下は」
「批判というか」
「敵視されていて」
連合のエウロパへの敵対感情がそのまま出てだ。
「もうです」
「常にですね」
「偏見を全開にして」
そうしてというのだ。
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