第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその二十六
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「貴族院の議員は終身制で」
「選挙は関係ありませんね」
「ですが人気がないと」
「それならですね」
「政策を提案しても」
「誰も聞きませんね」
「不人気のタレントはそれだけで生活に困ります」
エウロパにもテレビやインターネットというものが存在している、だからそこにタレント達が出ているのだ。
それでだ、議員も言うのだ。
「まさに」
「その通りですね」
アランソも否定しなかった。
「貴族院の議員も政治家であり」
「若し人気がないなら」
それならというのだ。
「ただそこにいるだけで」
「法案に賛成か反対か」
「議決するだけで」
「それで、ですね」
「はい」
まさにというのだ。
「それもまた政治家の重要な仕事でも」
「政治家はやはり」
「法案を作成し提出し」
「実現するものですね」
「それは平民院の議員も同じで」
「貴族院でもですね」
「若しそれが出来ないなら」
アランソにさらに話した。
「政治家として無念です」
「左様ですね」
「ですから」
それでというのだ。
「人気がないと」
「貴族院議員でも」
「何にもなりません」
「やはり政治家は人気ですね」
アランソは支持をそれに例えて述べた。
「人気があれば政策も実現出来て」
「なければですね」
「実現出来ません」
「そうですね」
「貴族を特権階級だの専横をしているだの言って」
ここでも連合のことを言った。
「そしてです」
「そうしてですね」
「民衆の批判を無視しているだの」
「それは有り得ないです」
「エウロパも民主政治ですから」
「領民から支持のない領主は辛いです」
議員は今度は領地のことも話した。
「早く後継者に譲れだの表に出て来るなと」
「散々叩かれますね」
「そうもなります、ゴシップでもです」
こちらでもというのだ。
「あることないことをです」
「書かれますね」
「あのビクトリア女王でもそうでした」
イギリスの黄金時代の元首である、その為この時代においても伝説的な君主として名前が知られている。
「マスコミに捏造までして」
「批判されていましたね」
「それがです、例え領地の領民は流石に表立って批判せずとも」
「陰で言い」
「それも嫌で外では」
領地のというのだ。
「最早です」
「言いたい放題ですね」
アランソは少し笑って述べた。
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