第二章
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「さっきからな」
「けっ、クリスマスにホテル入るんじゃねえよ」
「デートなんかするなよ」
二人は悪態で応えた。
「俺達彼女いねえのにな」
「そんなことするなよ」
「さっきは福原で言ってたけどな」
「クリスマスに風俗行って楽しむなってな」
二人はこんなこともしていた。
「お姉ちゃん達とうはうはやってな」
「彼女いない歴生年月日の俺達への意地悪かよ」
「意地悪には意地悪だ」
「クルシミマスにしてやるよ」
「そんなのだから彼女さんいないんだろ」
従業員さんは悪態をつく二人に正論で応えた。
「性格が悪いともてないぞ」
「主役がもてないでどうするんだよ」
「しかも正義のヒーローだぞ」
「俺達の活躍忘れたのかよ」
「ずっと戦ってきただろ」
「汚いことばかりして悪態ばかりついていたじゃないか」
従業員さんはその時の二人のことを知っていた。
「それじゃあもてる筈がないだろ」
「うっせえ、おっさん」
「手前のホステスの姉ちゃんとの浮気画像AIで捏造してばらまくぞ」
二人は従業員さんに中指を突き立てて言い返した。
「主役様がどうしてもてないんだよ」
「ましてこの作者恋愛ものも書いてるんだぞ」
「星河の覇皇なんか既婚者多いぞ」
「八条義統さんはまだだけれどな」
「その八条さんと俺達でどうしてこう扱いが違うんだ」
「あっちは光源氏並にもててるぞ」
他作品の話もするのだった。
「ご本人気付いてねえけれどな」
「滅茶苦茶もててるからな」
「美形で長身で人格者で有能でしかも大金持ちの跡継ぎ」
「チートってこうした人のこと言うんだろうな」
「あんた達も努力すればよくなるだろう」
従業員さんは未来のことまで知っている二人に言った、実は星河の覇皇は二人の時代から千年以上未来が作品の舞台だ。
「人格を磨くとな」
「けっ、人格だと!?」
「もてれば官軍だろうがよ」
勝てば官軍の論理だった。
「人格なんて知るかよ」
「もてればいいんだよ、もてればな」
「それでクリスマスデートだ」
「そのうえでここに来てやるぜ」
「あんた達はお断りだよ」
従業員さんは容赦がなかった。
「営業妨害しているからな」
「クリスマスにホテル入る奴が悪いんだよ」
「何時だってそうだけれどな」
「特にクリスマスとバレンタインは腹立つんだよ」
「見せ付けてくれるなんていい度胸だな」
「うわ、ジャスティスカイザー」
ここでホテルから出て来たカップルのうちのお姉ちゃんが彼等を見て顔を顰めさせた。
「死ねばいいのに」
「そうだよな」
カップルの片割れのお兄ちゃんも言った。「
「あんな奴等さっさとな」
「どうせあたし達や他のカップルへの嫌がらせしてたんでしょ」
「拡声器で変な歌とか歌ってな」
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