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彼は いつから私の彼氏?
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7月の初めの日曜日、私はお母さんからおかずになるものをと買い物を頼まれていて、渋るお兄ちゃんを強引に誘って自転車で少し離れたショッピンクセンターに来ていた。

 私達がカートを押して食料品売り場に入ろうとすると、離れたフードコートの所で翔琉の姿が目に入って・・・真直ぐで長い髪の毛で、赤いノースリーブのTシャツに白いミニスカートから褐色の脚をのぞかせた女の子が翔琉の手を取って、ダダを捏ねるように横に振り動かしているのだ。その度に黒い髪の毛がツヤツヤと揺れている。私には、長いこと縁が無くなってしまったものだ。

 私は、その様子に目が留まって立ち留まってしまったのだが、お兄ちゃんも気がついたようで

「なんだ 翔琉じゃぁないか あんなとこで何してるんだろうなー あの女の子 どっかで見たような・・・ 水澄 いつから翔琉と逢ってないんだ?」

「えーとぉー 1月からかな もう ええやん 行こぉー」と、私は何でも無かったよーにカートを押して野菜売り場に向かった。でも、頭の中はぐちゃぐちゃだったのだ。

「あっ 思い出した 今年のサッカー部の新入生の女の子 前見た時はポニーテールにしてたから わからんかった ふたりで何してるんだろうな?」

「もう いいの! お兄ちゃん 何 食べたいの! さっさとお買い物 済ますんだからー」

「あっ あー おっきい海老フライ」

「あのねーぇ おっきい海老なんて売ってませんし、あったとしても高いんだからー うちの家計 考えてよー」と、実際 お母さんから預かったお金には限りがあるのだ。

「なんか 主婦の言い方だねー まぁ こんなに可愛らしい美人主婦も居らんやけどーぉ」

「お兄ちゃん 今 なんてぇー 可愛らしい? 美人? 私」

「うっ うん まぁー ・・・健康そうな脚がすぅっと伸びて そのミニスカートも似合うよ」

「なによーぉ スカートかぁー まぁ いいやー」

「水澄 そのネックレスとペンダントしてきたんか?」

「うん おかしい? だって していくとこ無いんだものー どっちも大切だしー」

 なんだかんだで、気分を良くした私は 結局 小さめだけど10尾\900のブラックタイガーをカゴに入れていた。お母さんに言わすと、バナメイとか赤エビのほうが安いんだけど、海老の味がしないと聞かされていたのだ。

 その日の夕食は海老フライでお母さんと私は2尾ずつで、お兄ちゃんのお皿には4尾乗せて、他にじゃがいもとナスビのフライで誤魔化していたのだ。

「うん まぁ 小振りだけど これはこれでうまいなぁー」と、お兄ちゃんはノー天気なことを言っていたけど、私は、その夜 翔琉と女の子の姿のことが気になって、あれこれ考え込んでしまっていた。

 そのまま期末考査があって、夏休みま
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