第三章
[8]前話
「言われてみれば」
「けれど試しにね」
「先輩ご自身もですか」
「AIイラストを作ってみたくて」
そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「作ってみましたか」
「うん、そしてね」
大輝はさらに話した。
「この絵を使って」
「そうしてですか」
「そのうえでね」
それでというのだ。
「筆と絵具で描くよ」
「ファンタジーな街をですね」
「うん、ただ凄いね」
大輝は菫に微笑んでこうも言った。
「AIイラストは」
「英単語や英文を入れたらですか」
「それでだよ」
「イラストが出来ますか」
「調べたら日本語入力出来るサイトもあるし」
「そうですか」
「これは凄いよ、だからね」
それでというのだ。
「これからは自分の手で描いていって」
「AIイラストもですか」
「作っていくよ」
「そうされますか」
「面白いからね」
だからだというのだ。
「そうしていくよ」
「単語や文章を入れるとすぐにですね」
「もうね」
それこそというのだ。
「凄いイラストが出来るから。全て自分の想い通りの絵になるとは限らないけれど」
「それでもですね」
「こちらも面白いから」
だからだというのだ。
「描いていくよ」
「じゃあ私も」
菫は大輝の話を聞いてそれならとなってだった。
自分もAIイラストを作っていった、部活と並行してそうしていった。そうしていくと二人から部全体にAIイラスト作成が拡がってだった。
「正式に認められましたね」
「そうだね」
大輝は部室で今の部の課題の絵を描きながら菫に応えた、今は水墨画を描いている。黒と白のコントラストが映えている。
「そうなったね」
「AIイラストも芸術ですね」
「そういうことだね」
「世の中変わりますね」
「うん、じゃあこれからもね」
「AIイラスト作っていきますね」
「そうしていこう」
こう話してだった。
二人はそれぞれ自分が作ったAIイラストを見せ合った、そして出来がどうかと話していった。笑顔でそうしていって次はどういった作品を作ろうかとも話したのだった。
幻想都市 完
2024・7・13
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