第三章
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「ここで暮らすには不便でお金もかかりますので」
「ここにお水とか生活用品運ぶのも大変やし」
「それで、です」
「エルミタージュで暮らしてるね」
「そうです、こうしたお城で暮らすのは夢でしたし」
「その夢が適って嬉しいね」
「とても。ですが現実は厳しいです」
世界は違えどというのだ。
「暮らすのは厳しいです」
「お空に浮かぶお城で暮らすのは」
「そうですわ。だからですわ」
「大抵エルミタージュで暮らしてるんやね」
「はい。ですが今は」
エカチェリーナは綾乃ににこりと笑って話した。
「こちらで過ごしましょう。お酒にお食事にサウナもありますわ」
「湯舟もある?」
「勿論。水風呂もありますわ」
「ほな一緒に入ろうね」
「はい。お酒が醒めた後で」
綾乃にこの世界のジョージア産の赤わいんを共に飲みつつ応えた。
「そちらも楽しみましょう」
「そうしよね」
「やがてこちらで普通に暮らせる場所にしますわ」
こうもだ、エカチェリーナは今はプライベートなので優しく笑った。そうして実際に綾乃と共にサkを飲み。
その跡で風呂も楽しんだ、二人で空に浮かぶ城での暮らしを楽しんだ。綾乃にとっては何でもないものだったが。
エカチェリーナからその暮らしにかかった予算を聞いてだ、綾乃はエカチャリーナに苦笑いで話した。
「確かに大変やね」
「だから普段はエルミタージュで暮らしています」
「そやね、お金は大事やね」
「やがて普通に暮らせる様にしますわ」
「頑張ってな」
こう話した、そしてだった。
綾乃は日本に帰った、そして次にこの城に来たのはかなり後のことであったがその時は水も草木も普通にあり金の心配はなくなって暮らしもより快適になっていた。技術がそうさせたのだった。
ピレネーの城 完
2024・8・14
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