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化石のDNA
第二章

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 マイケルはこのことについて考える時間を貰った、そして実際に考えた。その中で子供の頃見た恐竜の化石をだった。
 もう一度見た、そして八十を越えてもまだ元気な父とも話したが。
「そんな技術があるんだな」
「今はね」
 父の家で母が出してくれたコーヒーを共に飲みつつ話した。
「そうなんだよ」
「化石にあるDNAを解読して」
「そしてだよ」
 そこからというのだ。
「遺伝子の情報を確認してね」
「そこからかい」
「絶滅した生きものを復活させるんだよ」
「凄いな、それは」
「うん、しかしね」 
 父に難しい顔で話した。
「それで恐竜も復活出来るそうだけれど」
「お前の専門のか」
「うん、けれどね」
 それでもとだ、マイケルは難しい顔で話した。
「それは本当に復活か」
「絶滅した生きもののか」
「何かね」
 難しい顔のまま言うのだった。
「違うんじゃないか。絶滅は色々な理由があって」
「環境の変化とか人間の乱獲とかな」
「人間の乱獲とかは特にね」
「あってはならないな」
「けれど多くの種類が出て」
 生きもののというのだ。
「そして絶滅したけれど」
「その生きものが復活してもか」
「何か違う、何ていうか」
 考えつつ言うのだった。
「自然の摂理に反する」
「人が復活させてもか」
「そうも思うよ」
「難しい話だな」
 父もその話を聞いて考える顔になって述べた。
「そこはな」
「そうだね、だから僕もね」
「そう考えているんだな」
「考えて結論も」
 これもというのだ。
「出ていないよ」
「そうなんだな」
「違うんじゃないかと思いつつ」
 そのうえでというのだ。
「結論はね」
「出ていないか」
「今話したけれど」
「それでもか」
「まだ考えていくよ」
「その考えを進めてそして意見を聞きに来たんだな」
「お父さんのね、しかしね」
 そうしたがというのだった。
「結論は出ないよ」
「そう簡単に出る話でもないしな」
「そうだね、このままね」
「考えていくか」
「今はね」 
 こう言うのだった、そしてだった。
 マイケルはこのことについてさらに考えていった、そしてワンとも話したがワンにしても言うのだった。
「僕は賛成ですが」
「結論は出ていないか」
「何かです」 
 マイケルと一緒に大学の倉庫で作業をしつつ話した。
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