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故郷は大空にあり
第二章 ミッションEX : 肩にある傷
第十四話 エンブラエル175
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ンジン、問題なし」

エンジンチェックを終わると、エンジンカバーを再び取り付けた。
その後、F/A18はコックピットに乗り込み、バッテリーを作動させ、スポイラー
とエレベーター、ラダー、その他動翼をチェックし、動くか確認した。

「問題なし。」

気づいたら、もう1時間ほどが立っていた。F/A18は、
顔に機械の汚れをつけながら、会議室に戻った。

──────────────────

スタ…スタ…スタ

キィィィィィ

ゆっくり会議室のドアを開けた。
誰もいないように見える会議室には、提督がいた。

「提督、ただいま」

「おかえり、なにか成果はあった?」

「そう…飛行機を見つけたよ。エンブラエル170。」

「本当に!?」

「はい、確かにです。エンジン・動翼は生きていて、飛ばせるかは不明ですが、恐らく、行けます」

「良かったぁ〜」

「わふっ!?うっ」ドサッ

何事かと思えば、提督に抱きつかれていた。
恐らく、その時の衝撃で倒れてしまったのだろう。
優しい温かさを感じる。この温かさ…どこかで

「F/A18ちゃんは優しいね」
「大人は信用出来ないね〜」
「そんなこと言わなくても」
過去の記憶が蘇る。
先輩の、優しい温かさ。
温かく接してくれた先輩。
もう…居ない。この温かさは提督だ。
先輩じゃない。もう居ないのだから。
思い浮かべるほど、目が湿気を帯びてくる。
涙が目にたまる。だけど、泣いては居られない。
先輩を…先輩…は…私が先輩を…守れなかったから。

「大丈夫?F/A18」

「う…うん。大丈夫だよ。問題ない…」

「本当にぃ?」

「多分…うん」

「それなら、いいけど…とりあえず、みんなが帰ってくるのを待つかな〜」





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