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彼は いつから私の彼氏?
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 連休が明けて、キャプテン若葉で練習が始まった。と言っても、若葉の掛け声だけが響いて、これまでとたいして変わらない。しいて言えば1年生が混じって、練習するようになっただけで・・・私なら、練習前のランニングはジャンプしながらするとか、メンバーを1軍2軍3軍に別けて、各自の胸に青黄赤の印をするとか・・・勝手なことを想像していた。だけど若葉の場合には、きっと 思っても胸に収めて慎重にことを進めるのだろう。

 数日後、石切コーチに呼び止められて

「香の動きが良くなって 腕の振りも違ってきたのよー スマッシュも水澄に似てるみたい 何か ハッパ掛けたの?」

「みたいですね 香も目覚めたんじゃぁないですかー」と、とぼけていたんだけど、香は私達の言ったことを忠実にやりだしたのだ。

「コーチが 香は動きが良くなったって褒めてたわよー」と、帰りの電車で香に言うと

「うん 自分でもわかる この前 4人で合宿したお陰やー でも 3人について行くのって しんどいけどなー」

 でも、これで何とか4人揃って、大阪大会、全中といけるようになってきたと実感していたのだ。

「ねぇ これっ 見て!」と、香は携帯を見せてきて (練習大変だろうけど がんばれ! 応援してるよ! 香が試合で跳ねているのを見るの楽しみだよ それと、今度の日曜 クリームコロッケだろう? これも楽しみにしている) 一真さんからのラインなのだ。それもこの前の合宿の帰りなのだ。

「何よー これっ あの時の帰り? 送ってたの?」

「うん 一応 報告したんだぁー 応援してるよ だってー だから ? 返事したんだぁー」

「ああ そーですか! このクリームコロッケって 何?」

「今度の日曜日 作りに行くの 一真さんのために・・・」

「ふ〜ん そんなの作れるんだぁー」

「お母さんに教えてもらいながらーネ」

「・・・お母さん? ・・・」

 結局、香には 私等の言葉より 一真さんの一言のほうが効き目あったみたいなのだ。

 日曜日、練習試合から帰ってきたお兄ちゃんの声で起された。朝、ジョギングをしてきた後、シャワーして全日本選手権のビデオを見ていて、そのまま寝入ってしまったのだ。

「水澄 なんて恰好で寝てるんやー 股 開いてよー 口はだらしなく開けてー 玄関の鍵だって開けっ放しやんかよー」

 私、ビデオ見ながら、片足をソファーの背もたれに乗せて見ていたものだからー。それに・・・ルームウェアの短パンなのだ。

「それと 短パンの奥に見えてるぞー レインボーカラーのパンツ」

 それでも、お兄ちゃんは私の脚をじぃ〜っと見つめていたから

「なんなん お兄ちゃん そんな いゃーらしそうに見んとってーなー 私のパンツ 興味あるんかぁー
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