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博士の挑戦状
第二百八話

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                   第二百八話  ドラゴンクエスト
 小田切君は自分からそのソフトを指し示して言った。
「ドラゴンクエストですね」
「シリーズ最初の作品じゃ」
「この作品が出て」
「まさにじゃ」 
 博士は強い声で答えた。
「何もかもが変わった」
「ファミコンの世界が」
「画期的なRPGでな」 
 そうであってというのだ。
「プレイした多くの人がじゃ」
「衝撃を受けて」
「そしてじゃ」
 そのうえでというのだ。
「RPGが爆発的に増えてな」
「定着したんですね」
「そうなったのじゃ、パソコンの古典的名作もじゃ」
「ファミコンに移植されたんですね」
「ウィザードリィやウルティマがな」
「そうなったんですね」
「しかしな」
 博士はそれでもと話した。
「やはりドラゴンクエストの衝撃は大きく」
「所謂ドラクエからですね」
「何もかもが変わった」
 ファミコンのソフトはというのだ。
「革命が起こった様にな」
「そうでしたね、今も出ていますね」
「うむ、何もかもがじゃ」
 博士はさらに話した。
「魅力に満ちたゲームでな」
「それで、ですね」
「それまでのアクションやシューティングがじゃ」
「一変して」
「RPGが席巻した」
「そうですね」
「そこまで変わったからのう」
 だからだというのだ。
「ドラゴンクエストの衝撃は大きかった」
「まさに革命ですね」
「そうであった、しかしな」 
 博士はこうも言った。
「今も続くことは」
「博士も思われませんでしたか」
「うむ、他にも名作が出たしな」
「その名作は」
「これじゃ」
「それは」
「小田切君も知っておろう」
 今度は博士があるソフトを出してきた、ファミリーコンピューターのソフトの話はさらに続くのだった。


第二百八話   完


                2024・10・3
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