暁 〜小説投稿サイト〜
夢幻水滸伝
第三百七十四話 周辺国家達その十

[8]前話 [2]次話
「そうしてね」
「会談を成功させるのですね」
「あたい一人やとどうかなって時もね」
 その時もというのだ。
「アマードちゃんがいてくれたら」
「大丈夫ですか」
「そうした時もあるから」
 だからだというのだ。
「ほんまにね」
「ここはですね」
「宜しく頼むわ」
「そこまで言って頂けるのなら」
 アマードは感激した、アレンカールがそこまで自分を買ってくれることに対してだ。そうして言うのだった。
「僕も絶対にです」
「全力でね」
「やらせて頂きます」
「会談をね」
「他のことも」
「それが意気よ、ほなね」
 それならとだ、アレンカールはさらに話した。
「皆を馬鹿にしないで同じテーブルに座って」
「お話しますね」
「親しくね」
「明るくですね」
「かつ真面目に」
「対等にですね」
「お話しましょう、あたいの何が偉いか」
 アレンカールは自分のことを話した。
「一体ね」
「全くそうは思われへんですか」
「偉い人って何よ」
 アレンカールは冷めた口調になって問うた。
「一体ね」
「偉い人ですか」
「そうよ、人は神様と比べたらね」
「何でもないですか」
「そうよ、星の子といってもね」
 この世界での自分達のことを話した。
「レベルとステータス、特技は高くても」
「何でもないですか」
「術が使えてもね、誰でも努力したらね」
「出来る様になる」
「そうよ、そしてレベルはさらにね」
 こうも言ったのだった。
「あたい達より上もあるでしょ」
「上には上があり」
「果てしないわ、キリスト教の神様は全知全能で」
 そうであってというのだ。
「あたい達よりもね」
「遥かに偉大ですね」
「その神様と人を比べてね」
「偉いかというと」
「そんな筈ないわよ、サッカーの神様より偉いの?」
「ペレさんよりも」
「あたいは。そんな筈ないわ」
 自分で言うのだった。
「そして周りを見たらあたいより凄い人なんてもうね」
「何人もですね」
「それこそ何十億人もよ」
「おられますか」
「例え一芸に秀でていても」
 それでもというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ