第60話
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”裏解決屋”だったか?胡散臭ぇことこの上ねぇが、なるほど、遊撃士とは別の強みがあるのかもな。――――――働き次第じゃ”B"まで上げてやる。せいぜい頑張りな。」
ヴァンの確認に目を丸くしたジスカール技術長は豪快に笑った後ヴァンの確認に対する答を口にし、作業場へと戻って行った。
「ハッ、偏屈そうに見えて話がわかるジジイじゃねえか。」
「えへへ…………ちょっとは信用してくれたみたいですっ。」
「…………フフ、親方が認めたのなら僕としても気が楽かな。――――――そのカードで構内に入れますけど折角だから大学まで案内しますよ。先ほどのお礼も兼ねてね。」
ジスカール技術長に関する感想を口にしたアーロンとフェリの言葉を聞いたカトルは静かな笑みを浮かべた後ヴァン達に大学までの案内を申し出た。
その後ヴァン達はカトルと共にエアロトラムに乗って理科大学の入り口まで来た。
16:02――――――
〜バーゼル理科大学・エントランス〜
「ここがカルバード両州最高峰の学術研究機関…………”バーゼル理科大学”ですね。」
「ふふ、峡谷地帯が一望できる素晴らしいロケーションですね。」
「観光地としても人気みたいだな。今は臨時カードが必要みたいだが。」
「悪くはねぇが娯楽は少なそうだな。どこか遊べる場所なんかは…………」
「あ、そういえば…………!ずっと気になってたんですけどあの丸い建物はなんでしょう?」
ヴァン達がそれぞれ興味ありげな様子で周囲を見回している中娯楽が少なそうな事にアーロンは残念そうな表情を浮かべ、ある建物が気になっていたフェリは気になっている建物を見つめて疑問を口にした。
「ああ、”天文台”だね。」
「あ…………たしか星を観察するっていう?」
カトルの答えを聞いたフェリは目を丸くして心当たりを口にして確認した。
「うん、肉眼より遥かに多くの星を観察できる、高性能望遠鏡があってね。諸説あるけど、天文学は全ての学問の基礎となったとも言われているんだ。ちなみに発祥は大陸中東部だそうだね。」
「!そうなんですか…………っ!」
「ハン、東の滅びた皇国でも星見は盛んだったらしいが…………」
「ふふ、勉強になります。」
(へえ…………?)
天文学の発祥の地が自身の出身地とも関係があることにフェリは驚き、アーロンが真剣な表情で聞いている中アニエスは微笑み、ヴァンは感心した様子で聞いていた。
「コホン…………それでどちらへ?よかったらこのまま案内しますが。」
「いや、ここまでで大丈夫だ。見学がてらブラブラしたくてな。主だった施設と、研究室の場所だけ教えてくれないか?
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