第二章 ミッションEX : 肩にある傷
第十三話 通信が途絶えた。
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の寝顔にまで手を伸ばすなんざ、提督……さては反省してないなぁ?」
「ま、まさか! ちゃんと反省してるよ!」
「どうかねぇ……反省してるようには見えないけどな。ま、気にしない。
変に言いふらしたりする奴じゃないってのはあ、知ってるつもりだから」
F/A18が、ソファに横たわったまま、ジトッとした目で、こっちを見てくる。
見ていると、まるで吸い込まれるような気がしたので、目を逸らした。
「さて…この仕事を片付けないとね」
「提督、私も手伝う」
「いいよ。F/A18。頑張ってくれたし、ゆっくり休んでて」
ニコッと笑顔をF/A18に送ってあげると、F/A18もニコッと笑顔を返してくれた。
そうしたら、自分は資料のビルをばらし、仕事を始めた。
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「えー…第1回定例会議を始めます」
書記役を務めているのは、EF-2Aだ。
会議室にあるホワイトボードには、定例会議の内容が書かれている。
「第1回なのに定例会議とは?」
そう発言したのはyak-131だ。
「議題に入りますが、1つ目は、鎮守府と大本営の連絡が途切れたことです。そしてその要因」
「なんだって!?」「ありえない」
会議室の中に鎮守府のメンバーの驚いた声が響く。
大本営との連絡が途切れることは普通有り得ないことだ。
離島でも海底ケーブルにて繋がっている。
「それで、途切れた理由を議論したいのですが」
「はい!」
最初に手を挙げたのはF15Sだ。
「ただ、連絡用の電線が切れただけでは?」
「んー…それもありえますが、それなら衛星経由で送られるはずなのですが、
最後に送られてきたのは、ただの状況報告で、何も無く……」
「はい!」
次に手を挙げたのはSU30だ。
「何かしら、大本営で停電が起きたのでは?」
「有り得ますね…」
「くぁ〜…それは無いんじゃないかなぁ〜」
反論したのはF/A18だ。眠そうにしながら、
机の上に資料を出し、詳しく説明し出す。
「これは大本営があるビルの設計図だよぉ〜。
ここみたいにさぁ?内蔵電源があるからぁ〜、…たぶん、それは無いんじゃないかなぁ〜ぁ?」
そう言い終わると、腕を伏せて、寝ようとした。
「えーと…じゃあ、F/A18さんはなにか…」
「私かぁ…私はねぇ〜、大本営が深海棲艦に占拠されたんじゃないかな〜…って、思うけどね〜」
「ふむ…有り得ます」
ピロロロロロロ
メールが届いた。
提督の携帯だ。
「ん、メール見たい。見てみるね。
えっと…」
提督は目を細めてみてから、一気に目を見開いて、
ゆっくりとみ
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