暁 〜小説投稿サイト〜
故郷は大空にあり
第二章 ミッションEX : 肩にある傷
第十三話 通信が途絶えた。
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の寝顔にまで手を伸ばすなんざ、提督……さては反省してないなぁ?」
 
「ま、まさか! ちゃんと反省してるよ!」
 
「どうかねぇ……反省してるようには見えないけどな。ま、気にしない。
変に言いふらしたりする奴じゃないってのはあ、知ってるつもりだから」
 
F/A18が、ソファに横たわったまま、ジトッとした目で、こっちを見てくる。
見ていると、まるで吸い込まれるような気がしたので、目を逸らした。

「さて…この仕事を片付けないとね」

「提督、私も手伝う」

「いいよ。F/A18。頑張ってくれたし、ゆっくり休んでて」

ニコッと笑顔をF/A18に送ってあげると、F/A18もニコッと笑顔を返してくれた。
そうしたら、自分は資料のビルをばらし、仕事を始めた。

───────────────────────────

「えー…第1回定例会議を始めます」
書記役を務めているのは、EF-2Aだ。
会議室にあるホワイトボードには、定例会議の内容が書かれている。

「第1回なのに定例会議とは?」
そう発言したのはyak-131だ。

「議題に入りますが、1つ目は、鎮守府と大本営の連絡が途切れたことです。そしてその要因」

「なんだって!?」「ありえない」

会議室の中に鎮守府のメンバーの驚いた声が響く。
大本営との連絡が途切れることは普通有り得ないことだ。
離島でも海底ケーブルにて繋がっている。

「それで、途切れた理由を議論したいのですが」

「はい!」
最初に手を挙げたのはF15Sだ。
「ただ、連絡用の電線が切れただけでは?」

「んー…それもありえますが、それなら衛星経由で送られるはずなのですが、
最後に送られてきたのは、ただの状況報告で、何も無く……」

「はい!」
次に手を挙げたのはSU30だ。
「何かしら、大本営で停電が起きたのでは?」

「有り得ますね…」

「くぁ〜…それは無いんじゃないかなぁ〜」

反論したのはF/A18だ。眠そうにしながら、
机の上に資料を出し、詳しく説明し出す。

「これは大本営があるビルの設計図だよぉ〜。
ここみたいにさぁ?内蔵電源があるからぁ〜、…たぶん、それは無いんじゃないかなぁ〜ぁ?」

そう言い終わると、腕を伏せて、寝ようとした。

「えーと…じゃあ、F/A18さんはなにか…」

「私かぁ…私はねぇ〜、大本営が深海棲艦に占拠されたんじゃないかな〜…って、思うけどね〜」

「ふむ…有り得ます」

ピロロロロロロ

メールが届いた。
提督の携帯だ。

「ん、メール見たい。見てみるね。
えっと…」

提督は目を細めてみてから、一気に目を見開いて、
ゆっくりとみ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ