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彼は いつから私の彼氏?
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 入学式も終えて、新入部員も10人程が顔を揃えて、その中でも小学校からの経験者が3人居て、京都から1時間以上かけて通ってくると言う杉下ひなたちゃん。小学生以下の大会で何度か優勝したという。でも、去年、初めて見た花梨が繰り出す鋭いスマッシュとは大違いなのだ。去年のレギュラーを脅かす花梨みたいな子はいないと感じていたのだ。

「なぁ 若葉 響先輩に言われた 私のこと 卓球バカってなんやろー 気になってるんやー」

「そーやなー 花梨も水澄もどんどん打ち込んでいくタイプやろー けど、うまい相手にぶつかると、球すじ読まれて通用せんと思うんやー 花梨は天才やから、直ぐにそのことに気がついて、自分を押さえて、逆のほうに打ったりして無理してたんやと思う。水澄は自分のスマッシュで決めることにこだわって恰好ええと思ってるんちゃうかー? 正直すぎるんやー 卓球なんてだまし合いやでー 相手の思ってるウラをどう攻めるかや! 水澄みたいに真向から向かっても、いつかは挫折するって 自分も疲れるしな」

「・・・」

「この前の試合 どうやった? ウチが水澄の打ち込んだスマッシュ返って来て、もう一度ウチが同じとこに打ち込んでも、返ってきたら水澄は逆を突いたり、短いので返して色々してたヤン 疲れたかぁ?」

「ううーん 自然と・・・」

「それで ええねん それが水澄の本来の持ち味やー ウチも すごぉー やりやすかったでー このままで行くと頂点に立てるって思った」

「若葉 ありがとう スッキリしたわー 私 花梨にも 無理させとったんやねー」

「あの子は そんな風に思ってへんでー きっと 水澄が居ったからー ペァを組んだから 気がついたんやー」

「若葉 いつも 冷静に見てるんやねー 頭ええんやー 成績もええんやろー?」

「ふふっ 水澄 学年3番やったんやろー ウチも3番やー 次はトップ 狙ってるんやろー ウチもな」

「ええー ・・・若葉・・・ 何者じゃー こわいぃー」

「何者って 水澄のほうが脅威やー でも、水澄と全中でも成績も 一緒にトップに立つんやー」

「やっぱり 怖いわー 若葉」

 そして、5月の前に新しいキャプテンが監督から発表されて、若葉になった。バイスキャプテンは花梨だった。やっぱり、若葉はいつも冷静だから、私も安心していたのだ。

「若葉 頑張ってなー 若葉にはピッタリやー」

「ウチも キャプテンやったら 負担が大きいから 嫌やなーって思ってたんよ 若葉を補助するくらいがウチにはええんやー」と、花梨も本当に ほっとしていたみたい。

「そうやー 監督も言ってたけど 香にハッパかけて 夏までには代表に選ばれるよーになってもらわんとなー」

「なんやのー 若葉 キャプテンになったらからって・・
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