第七百八十話 好色一代男その六
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「奥さんに愛人さん何人もとかね」
「あるな」
「ハーレムとかね、それでハーレム持っていても」
それでもというのだ。
「実際に百人もお子さんいた人なんて」
「そうはいないか」
「歴史上ね」
「そうか」
「漫画や神話でも」
そうした世界でもというのだ。
「百人だと多いしね」
「そうだな、聖闘士の漫画だとな」
フックはこの時代では連合全体で多くの創作者達によって物語が紡がれているこの作品のことを話した。
「金持ちのおっさんがな」
「百人のお子さんいるね」
「たった三年位でな」
それだけの時間でというのだ。
「男の子だけでな」
「百人だね」
「同じだけ女の子もいるな」
「産まれる確率半々だしね」
男女でとだ、ベンも答えた。
「そうだしね」
「男だけ百人はないな」
「同じだけだよ」
それこそというのだ。
「女の子もね」
「いるな」
「それで三年で男女二百人なら」
それだけの子をもうけたならというのだ。
「四十年でね」
「どれだけだってなるな」
「物凄い女好きで」
そうであってというのだ。
「まさに好色一代男だね」
「浮世ノ介さんだな」
「その域だね」
ここまでくると、というのだ。
「最早」
「漫画ではそんな人もいるか」
「好色一代男自体が創作だしね」
「小説だな」
「娯楽小説だよ」
「ハーレムものか」
「そうなるね、しかもね」
ベンはさらに話した。
「明らかにエロに偏った」
「そうした小説か」
「ラノベっていうより」
この時代ではというのだ。
「エロ小説だね」
「そっちになるか」
「そうだよ、だからね」
それでというのだ。
「純文学みたいに堅苦しく読むものでなくて」
「エロを楽しめばいいか」
「読むならね」
「最後までか」
「若しこんなことが出来たら」
浮世ノ介の様に生きられればというのだ。
「面白い、楽しいってね」
「思う作品か」
「そうなるね、しかし実際にはね」
「そんな人生送れないな」
「あまりにも下半身が凄過ぎて」
その為にというのだ。
「常識外れだからね」
「女の人で三千何百人、男の人で七百人以上か」
「そこまでいくとね」
それこそというのだ。
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