第二章
[8]前話
「ちゃんと科学的にな」
「調査してな」
「それでやってるからな」
「たまに外れてもな」
それでもだ、大久保も言った。
「けれどな」
「大抵当たるな」
「雨が降ってもな」
「晴れてもな」
「そうだけれどな」
天気予報はというのだ。
「けれどな」
「予言は違うな」
「後で観れば」
予言の本を数年後というのだ。
「そうしたらな」
「外れていてな」
「後でな」
「地震とか戦争とかな」
「言うんだよ」
そうするというのだ。
「あれこれ言って」
「こじつけてな」
「そんなものだよ、大体な」
大久保は佐々木に話した。
「予言ってのは何の為にあるんだ」
「未来こうしたことが起こるってな」
佐々木も応えて話した。
「わかってな」
「それがいい未来ならそうなる様にするな」
「悪い未来なら避ける」
「そうなる様にするものでな」
それでというのだ。
「人類滅亡はな」
「また違うな」
「そうだよ、もう何かあったら人類滅亡の序曲とかな」
「喚き散らすのはな」
「予言を鵜呑みにして強引に予言されていたとか言うのはな」
何かしらのことが起こってからというのだ。
「キチガイだからな」
「実際おかしいしな」
佐々木もまさにと応えた。
「病院に送るべきだな」
「精神病院にな」
「そうだよな」
「予言は信じるな」
大久保は言い切った。
「むしろネタとしてな」
「楽しむものだな」
「予言の本を買って何年か経ってその予言がどう外れてるか楽しむか」
「古本屋で昔の予言の本買ってもな」
「そうするかな」
本で書かれている予言がどう外れているかを確かめるというのだ。
「そうするものだよ」
「それでな」
「ああ、楽しめばいいからな」
だからだというのだ。
「信じないことだよ」
「信じたら話は聞いた人類は滅亡するってなるな」
「そうなったら破滅マニアのキチガイさんだよ」
「全くだな」
二人でこんな話をした、そしてだった。
後日とある予言漫画を一緒に読んでだ、二人でまた話した。
「正真正銘のキチガイだな」
「ああ、こんなの雑誌の編集部にいたらな」
「この編集部マジでやばいな」
「主人公だけでなく周りも全員キチガイだからな」
「予言は絶対で何があっても人類は滅亡する」
「編集部まともに動いてないだろ」
「ここまでのキチガイばかりだとな」
心から思うのだった、その予言漫画を読んで。
予言なんて信じるな 完
2024・12・22
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