第一章
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小人症を馬鹿にした人
在宅で働きつつユーチューバーとして働いているリチャード=ガナーは小人症である、その為四十代でも非常に小柄だ。
このことをユーチューブでの告白し自分の姿を出してネット上で発言をしているが。
ある高校に来てだ、彼は校長に話した。
「私はこの通り小人症ですが」
「まさか」
「はい、ユーチューブでこのことを告白して」
校長室に校長に話した。
「この姿も出して発言していますが」
「その貴方を侮辱されましたか」
「この身体のことを」
抗議する顔と声で語った。
「何かと。私は差別発言と受け取り」
そうしてというのだ。
「発言者の身元を確認してもらったところ」
「我が校の生徒でしたか」
「はい」
そうだったというのだ。
「ユーチューブのコメント欄のユーザーネームからです」
「そうでしたか」
「その人物の名前はハリー=マードック」
「ハリー=マードック」
校長はその名を聞いて眉を動かした。
「彼ですか」
「ご存知ですか」
「はい」
ガナーはそうだと答えた。
「彼です」
「彼がですか」
校長は苦い顔で言った。
「そうですか」
「はい、すぐに呼んで下さい」
ガナーは自分と向かい合って座っている校長に話した。
「そうして下さい」
「そうします」
校長は頷いた、そしてだった。
実際に彼を呼んだ、彼は担任の若い男性の教師と共に校長室に来たが。
電動の車椅子に乗っていた、身体が動いていなかった。その彼を見てガナーは驚いた顔になって言った。
「彼は」
「はい、筋萎縮性側索硬化症です」
「ホーキンス博士の」
「その症状でして」
「身体が動かないのですか」
「満足に」
「そうでしたか」
「マードック君、この人を知っているかい?」
校長は部屋に入って来た彼に問うた、首も左に寝ている。
「ユーチューブで」
「はい」
マードックは力なく答えた。
「僕が侮辱した言葉を書いた人です」
「小人症をからかったそうだが」
「そうしました、音声入力で」
マードックはこのことを認めた。
「他にも何かと」
「そうだね、それがどういうことかわかるね」
「差別行為です」
「そうだ、許されないことだ」
「人の障害や民族や人種や宗教を侮辱することは」
「君はそれをした、責任がある」
校長は厳しい声で彼に告げた。
「この人に謝罪するんだ」
「いや、待って下さい」
ガナーは戸惑って言った。
「もう済んだことですから」
「謝罪はいいですか」
「はい」
深刻な顔で答えた。
「もう」
「そういう訳にはいきません」
校長の声は厳しいもののままだった。
「彼の障害を見て言われていますね」
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