第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその十四
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「断じて」
「そうです、エウロパはその時からです」
「民主主義国家です」
「左様です」
「それをです」
貴族は顔を顰めさせてさらに述べた。
「あれこれとです」
「エウロパでの開催を嫌い」
「それで言いがかりをつけ」
「それが通りそうになり」
「我々は既存のオリンピック委員会を脱退し」
そしてというのだ。
「そのうえで、です」
「そしてですね」
「はい」
「エウロパの委員会を結成し」
オリンピックのそれをというのだ。
「千年続いています」
「オリンピックの分裂も」
「それもまた、しかしあの言い掛かりは」
アランソは連合側のそれについて述べた。
「確か韓国が言いましたね」
「最初にでしたね」
「韓国の委員会が言って」
そしてというのだ。
「そうしてです」
「はじまりましたね」
「あの国は当時から日本に対抗心を燃やしていましたが」
「国父ブラウベルグがでしたね」
「韓国政府と韓国人に何かと言っていたので」
それでというのだ。
「そしてです」
「その結果でしたね」
「韓国側も怒り」
ブラウベルグの一連の発言にだ、尚彼は韓国だけでなく連合の知られた国全てに対して言っていた。
「そしてでしたね」
「オリンピックでも言い」
「連合の他の政府も乗り」
「そしてでしたね」
「連合全体の批判につながりました」
「左様でしたね」
「今思うと」
アランソはさらに言った。
「そこでの脱退はエウロパにとって正しかったですが」
「連合からそこでも離れられたので」
「しかしオリンピックの意義を考えると」
「脱退すべきでなかったですね」
「そう思う時があります」
実際にというのだ。
「私は」
「そうですか」
「前からエウロパ主導だとです」
オリンピックの運営はとだ、IOCがエウロパ構成国の出身者が要職を占めていることについてだったのだ。
「その様にです」
「言われていましたね」
「連合から、そしてです」
「連合は動き」
「IOCをです」
まさにこの組織自体をというのだ。
「牛耳ってしまい」
「思うままにしていましたね」
「その運営を。そして」
「そうした攻撃もですね」
「仕掛けてきまして」
そしてというのだ。
「この様になっています、ですが」
「それでもですか」
「私はオリンピックが好きです」
アランソは自分の考えを述べた。
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