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彼は いつから私の彼氏?
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 次の日曜日、お兄ちゃんの高校進学祝いにお父さんが天王寺のレストランのお昼を予約してくれていた。お正月に買ってくれた首元までフリルで立ち上がっている白いブラウスに赤系チェックのベストワンピースの上に臙脂色のボレロ風のブレザー。それに、フレァーになっているレースのピンクのアンダースリップも。その上からお兄ちゃんに買ってもらった七宝のペンダントも下げた。お母さんも、うっすらとオレンヂに輝くシルクのワンピースに短めのブレザーと真珠のネックレスをして、私にもお化粧を施して、うすく赤い口紅も引いてくれていた。少し、気になっていた短い髪の毛にも赤い花型のピンを用意してくれていたが、主役のお兄ちゃんは、白のポロシャツに紺のカーディガンとグレーのスラックス。

「なんだよー 二人とも着飾って 男ってつまんないのー」

「お兄ちゃん 交換してあげようか?」

「あほっ まぁ 水澄も見違えるように可愛いからいいけどー ふ〜ん スカートが少しふんわりしてるんだー」

「そーなんだよ ほらっ アンダーも着てるからね!」と、私がスカートをめくって廻ってピンクのを見せると

「わかった よせよー 可愛いってばぁー お嬢様だよ!」

 レストランの入り口でお父さんが「身内だけの席なんだから、上着は脱いだらどうだ?」と、言っていたので、私とお母さんは上だけ脱いで、案内されて毛足の短いカーペットを歩いて、天芝公園を下に見渡せる窓際の席に着いた。

 促されて、お母さんはビール、お兄ちゃんはコーラを頼んでいたけど、私はお水をお願いしていた。

「水澄ちゃんって 少しのことで質素よねー」

「そう? だって せっかく これから美味しい物を食べるのに 何か飲むのもったいなくない?」

「まぁ 水澄の言うことも一理あるが お酒も昔から料理の友なんだってこともな・・・じゃぁ 達樹の高校進学を祝って 乾杯! おめでとう」

そして、お料理が運ばれて来て前菜に舌鼓を打っていると

「達樹 高校でもサッカーやるんだろう?」

「うん 硝磨も居るしネ」

「そうか 今年は国立なんか?」

「そんなー まだまだだよー でも来年には大阪代表になりたいと思ってる」

「だなー そんな簡単なものじゃぁ無いよなー 水澄は全国制覇なんだろう?」

「お父さん そんなー でも 団体なら可能性あると思う」

「そうかぁー 二人とも頼もしいのぉー お父さんなんてな 中央の大会までいったことが無いんじゃー 唯一 メダルじゃぁ無くて、お母さんを娶ったのが自慢だ 美人だろう? 水澄もなかなかのものだろうと思うが?」

「へっ 親父も言うのぉー 今日は 俺のお祝いだろう? なのに 二人とも着飾ってー」

「達樹 男っていうのはなー こんなに美しい女性が二人
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