第百五十二話 化学と科学その一
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第百五十二話 化学と科学
理虹は古田と一緒に様々な教室を回っていた、その中で化学部のコーナーに行ってその実験の成果を見ていたが。
その実験の数々の報告を見てだ、理虹は隣にいる古田に言った。
「色々やってるけれど危ないことはしていないみたいね」
「安全第一だよ」
古田はこう返した。
「作ろうと思えばダイナマイトも作れるけれどね」
「高校生でもよね」
「作り方がわかれば」
「案外簡単に作れるのよね」
「ダイナマイトってね」
「そうらしいわね」
理虹もそれはと応えた。
「どうも」
「うん、けれどね」
古田はそれでもと話した。
「あんなの軽く作るものじゃないから」
「ダイナマイトなんてね」
「ちょっと間違えたらね」
その時点でというのだ。
「大爆発起こしてね」
「ドカンでね」
「大事故になるから。実際にね」
古田はさらに話した。
「学校の部活でダイナマイト作って」
「それでなの」
「爆発事故起こしてね」
「大変なことになったの」
「そんなことがあったらしいよ」
「そうだったの」
「かなり昔のことだけれど」
それでもというのだ。
「実際にね」
「そうした事件があったのね」
「大勢の人が大怪我してね」
「だからうちの学校もなのね」
「うちの学校安全管理しっかりしているね」
「厳しい位にね」
「体育会系の部活もそうで」
それでというのだ。
「文科系もそこは厳しいから」
「それでよね」
「うん、もうね」
それこそというのだ。
「そんな一歩間違えるとってことはね」
「しないのね」
「学校も許可出さないから」
「ダイナマイト作るとか」
「昔はそうしたこといい加減な学校もあってね」
それでというのだ。
「通ったかも知れないけれど」
「今は無理ね」
「普通はね。うちの学校もね」
「そうしたこと厳しいから」
「それでね」
「危ない実験はしないのね」
「別にね」
古田は明るく話した。
「危ない実験しなくてもいいしね」
「それでもやっていけるわね」
「幾らでもあるからね」
実験はというのだ。
「それで化学部も」
「安全な実験してるのね」
「そうなんだよ」
「そうなのね」
「それにダイナマイトなんて作って」
そうしてというのだ。
「何になるか」
「危険物よね」
「そんなの作ってもね」
「仕方ないわね」
「それに危険物って今言ったけれど」
理虹がというのだ。
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