臨海学校二日目
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丈夫?」
俺の様子がおかしいことに気付いたのか、クラスメイトがこっちに来た。
「ああ。俺は大丈夫だ」
「な、何かあったら言ってね」
「あ、じゃあ一つだけ。篠ノ之が専用機を受け取っても恨まないでやってくれないか? ほら、あの(自称)天才(笑)は一夏の鈍感さと同レベルだから」
その言葉に納得したのか、周りから仕方ないという顔が見えた。
(まぁ、さっさと結ばれないのは自業自得な気がしなくもない)
『それは言わないほうがいいですよ』
―――ズズーンッ!
いきなりの地響きに俺たちは焦るが、すぐに納まった。
そして原因地を見ると、そこには銀色の菱形があり、そこから真紅の装甲を纏ったISが現れた。
「じゃじゃーん! これぞ箒ちゃん専用機こと『紅椿』! 全スペックが現行ISを上回る束さんお手製ISだよ!」
(あの人って、本当に一夏レベルだな)
『ですね。自分の妹があんな機体を扱えると思っているんでしょうか?』
あの人の技術を二年遅れだが認める―――が、いくらなんでもどうかと思う。
「さあ! 箒ちゃん、今からフィッティングとパーソナライズをはじめようか! 私が補佐するからすぐに終わるよん♪」
「……………」
「どうしたの、箒ちゃん」
「………いえ、なんでもありません」
そしてチラッとこっちを見た。その目に写っていたのは一夏と一緒に戦える嬉しさと、何の努力もしていないのにという後悔だった。
「……それでは、頼みます」
「堅いよ〜。実の姉妹なんだし、こうもっとキャッチーな呼び方で―――」
「はやく、はじめましょう」
「ん〜。まあ、そうだね。じゃあはじめようか」
すぐに作業が開始された。
そして作業が終わった頃だろうか、群衆の中から批判な声が上がったが、篠ノ之束がそれを封じる。狡いとか以前にその機体だとほとんどの人間が扱いきれないんだがな。
「あとは自動処理に任せておけばパーソナライズも終わるね。あ、いっくん、白式見せて。束さんは興味津々なのだよ」
「え、あ。はい」
一夏は言われるがままに白式を展開した。
「データ見せてね〜。うりゃ」
白式の装甲にコードを刺し、データを閲覧していた。
「ん〜・・・・…不思議なフラグメントマップを構築しているね。なんだろ? 見たことないパターン。いっくんが男の子だからかな?」
ちなみにフラグメントマップはISの遺伝子という考えでたいていは通る。
「束さん、そのことなんだけど、どうして男の俺と祐人がISを使えるんですか?」
「ん? ん〜……どうしてだろうね。私にもさっぱりぱりだよ。ナノ単位まで分解すればわかる気がするけど、していい?」
「いいわけないでし
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